ボージョレ・ヌーヴォーって何? 詳しく知るとワイン選びが楽しくなるかも

※本ブログの情報は一般社団法人日本ソムリエ協会が発行している「日本ソムリエ協会教本」をもとにしています。

はじめに

本ブログでは、普段ワインを飲まない方が楽しく飲めるきっかけになるような情報を発信していきたいと思います。

 

今年もボージョレ・ヌーヴォーが解禁したというニュースがありましたね。ニュースを観ながら、なぜ日本では毎年こんなにも盛り上がっているのか疑問に感じておりました。

 

実は、ボージョレ・ヌーヴォーの生産量の半分が日本に輸入されています。つまり、「日本だけが異様に盛り上がっている」という事ですね。日本人が知っているようであまり知らない「ボージョレ・ヌーヴォー」の世界をご紹介したいと思います。

 

スポンサーリンク

 そもそも「ボージョレ」って?「ヌーヴォー」って?

 

そもそも「ボージョレ」とは?「ヌーヴォー」とは?という方が多いのではないでしょうか。

 

「ボージョレ」はフランスのボージョレ地区で造られたワインです

「ヌーヴォー」とはフランス語で「新酒」という意味を示します。

 

 

つまり、「ボージョレ」地区で造られた「新酒」という事ですね。ボージョレ地区はフランス第二の都市・リヨンの北部に位置していると共に、フランスの二大名産地の一つ「ブルゴーニュ」の南部に位置しています。

 

ブルゴーニュについての過去記事

World Wine Entertainment

※本ブログの情報は一般社団法人日本ソムリ […]…

 

ボージョレはワインの歴史的には厳しい過去があります。ブルゴーニュでは、現在はピノ・ノワールという黒ブドウが中心に栽培されていますが、以前はガメイ種(ガメ)という黒ブドウも植えられていました。それが、「ガメイ種は熟成に耐えうるワインができないね」という事になり、ブルゴーニュ地区からは姿を消していき、ボージョレ地区を中心に残る事になりました。

 

ボージョレはこのガメイ種から造られるワインですね。このガメイ種、熟成向けではないものの「新酒で飲むと飲みやすくて美味しいよね」、という事で新酒として輸出されるようになったわけです。ボージョレ地区の生産者としては、熟成ワインの代表格であるブルゴーニュ地区の南部に位置する事から、別の軸から生き残りを図ったわけですね。

 

ボージョレが新酒として価値を見出されているのはこういった経緯があるからですね。それにしてもメディアはお金を貰ってるんじゃないかというぐらい煽っていますが・・・。なお、冒頭申し上げたように、フランスや他の国々では日本のように大々的にはニュースにはなってないですね

 

スポンサーリンク

世界の新酒(ヌーヴォー)解禁日って?

 

日本で価値を高めている理由の一つに、新酒解禁日があるのではないでしょうか。新酒解禁日は11月の第3木曜日です。ボージョレ・ヌーヴォー自体がボージョレの生産量の約1/3にあたりますので、この期間の売上は驚異的ですね。この「解禁」という特別感が日本人の購買意欲を高めていると思われます。

 

ちなみに、「ヌーヴォーじゃないボージョレ」には白ワインもあります。新酒としては認められていませんが、新酒でなければ白のボージョレも認められているわけです。

 

なお、世界の新酒解禁日はどうなんでしょうか。これを知っている方は素晴らしいですね。イタリアでは「ヴィーノ・ノヴェーロ」といって10月30日です。また、ドイツでは「デア・ノイエ」といって11月1日と決まっています。ボージョレ・ヌーヴォーだけ異常だという事ですね。

 

スポンサーリンク

熟成に耐えうるボージョレ「クリュ・ボージョレ」とは?

 

実は、ただ「ボージョレ」というだけで「軽いワイン」というわけではありませんクリュ・ボージョレと呼ばれる地域では、熟成能力の高いワインが多く造られています。現在クリュ・ボージョレは10個のA.O.Cが認められていますが、特に、ムーラン・ア・ヴァン、モルゴンというA.O.Cでは、クオリティの高いガメイ種から造られるボージョレを堪能する事ができます。※もちろん収穫年は2019年ではありません

 

「ボージョレといえばヌーヴォーだけだよね」とは言わず、是非ともこういった熟成向けのワインもお試しいただければと思います。

 

スポンサーリンク

最後に

 

ちょっと異常な日本の「ボージョレ・ヌーヴォー」市場ですが、クリュ・ボージョレをはじめ、ガメイ種を利用し、他の地域とは違うワインを生み出しているという点では評価できると思います。

 

是非、ワインショップにご訪問の際は、「ヌーヴォーじゃないボージョレ」もチェックしてみていただければと思います。ボージョレ地区の生産者も「ヌーヴォー」依存からの脱却を目指しているようですので、是非ともお気に入りのボージョレを見つけてみてください。

 

スポンサーリンク
・「ボージョレ・ヌーヴォー」とは、ボージョレ地区のガメイ種から造られるワインの新酒。
・クリュ・ボージョレでは熟成向けのワインが造られている。
最新情報をお届けします