※本ブログの情報は一般社団法人日本ソムリエ協会が発行している「日本ソムリエ協会教本」をもとにしています。
フランスの安旨ワイン産地
本ブログでは、普段ワインを飲まない方が楽しく飲めるきっかけになるような情報を発信していきたいと思います。
今回はフランスの安旨ワイン産地、ラングドック・ルーション地方のワインをご紹介します。前回は、フランス二大ワインとしてボルドーとブルゴーニュのワインについてご紹介しました。
とは言っても、ボルドーワインとブルゴーニュワインは高い、という方は是非ともラングドックワイン・ルーションワインをチェックしてみましょう。ワインショップなどの小売店でチェックする場合は、ボトルの裏側や商品のポップに産地が記載されているかと思います。
ラングドック・ルーション地方の概要
ラングドック・ルーション地域圏は南フランスに属し、ボルドーやブルゴーニュよりもかなり南に位置しております。日照条件もよく、風も吹く産地である事からブドウ栽培としては非常に適した産地であったことから、これまでは大量に日常消費用のテーブルワインが生産されてきました。
これは、「ワインあるある」ですが、ブドウを栽培しやすい産地である程、安ワインが生産される傾向があります。高いブドウ栽培技術・醸造技術がなくてもある程度のワインが造られるため、産地として一定の品質を保てず評価を高める事ができない点も理由としてあるのでしょう。
ところが、フランスワイン消費者の嗜好が「量」から「質」へ転換した事もあり、ラングドック・ルーション地方のワインは一時衰退します。その中でも、新たなワイン生産者がこの地方に進出し、良質のワインが次々と誕生していきました。フランスでは未だテーブルワインのイメージが強いため、比較的安価で良質のワインを堪能することができます。
ラングドックワイン – おススメのお店
ラングドック・ルーション地方のA.O.Cワインに特に力を入れられている印象を受けるのが、「ヴィノスやまざき」さん。実は、ヴィノスさんの直輸入ワイン第一号「シャトー・レゾリュー」は「A.C コルビエール」というラングドックワインなんです。シャトー・レゾリューはグルナッシュというブドウをメインにブレンドされ、高級樽フレンチオークの新樽での熟成。果実の味わいに渋みも加わった、ボルドーの格付けワインにも迫る本格派の味わいです。
シャトーレゾリュー(青ラベル)
ちなみに、こちらのワインは亀梨和也さん主演の「ドラマ版・神の雫」でも取り上げられ、焼きそばに合うワインとして紹介されておりました。他にもヴィノスやまざきさんは現地まで出向いて様々な高品質の南フランスワインを仕入れているため、お店を訪問することでお気に入りの安旨ワインを見つけることができるでしょう。
最後に
今回は南フランスワインとして、ラングドック・ルーション地方のワインについてご紹介しました。南フランスワインは、ボルドーやブルゴーニュワインよりも比較的安価に購入できますので、是非ともお気に入りのワインを見つけてみてください。