スペインワインは樽熟成を知ることでワイン選びが変わる

※本ブログの情報は一般社団法人日本ソムリエ協会が発行している「日本ソムリエ協会教本」をもとにしています。

はじめに

本ブログでは、普段ワインを飲まない方が楽しく飲めるきっかけになるような情報を発信していきたいと思います。

 

今回はスペインワインについてご紹介したいと思います。スペインは2017年時点でブドウの栽培面積は世界一、ワイン生産量としてはイタリア、フランスに次いで第3位と、ワイン造りが根付いた国です。スペインといえば赤ワインのイメージがあるかもしれませんが、白ワインの生産量も約49%と、赤と白の比率はほとんど同じです。

 

また、スペインはワインの輸出量も2016年に第1位となるなど、日本でも多くのスペインワインを飲む事ができます。今回は、スペインワインの特徴と代表的な産地についてご紹介しますので、ワイン選びの参考にしていただければ幸いです。

 

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スペインの代表的なブドウ品種

テンプラリーニョ(赤ワイン)

 

スペインの代表的な品種は、黒ブドウのテンプラニーリョです。赤ワインは、まずこの品種をチェックしましょう。全ブドウ品種の21%を占めるこの品種は、地域によって呼び方が変わるのが特徴です。

 

リオハ : テンプラニーリョ
リベラ・デル・ドゥエロ : ティントフィノ、またはティント・デル・パイス
ラ・マンチャ : センシベル
ペネデス(カタルーニャ州): ウル・デ・リェブレ
トロ : ティンタ・デ・トロ
マドリッド : ティンタ・デ・マドリッド

 

アイレン(白ワイン)

 

白ブドウは、スペイン最大の栽培面積を誇るアイレンをチェックしましょう。主に、スペインの内陸部・マドリッド周辺で生産される白ワイン用ブドウ品種に用いられます。マドリッドの南にあるラ・マンチャでは、すっきりとしたフレュシュな白ワインがこのアイレンを主体として生産されます。

 

・スペインは、まずテンプラニーリョを主体とした赤ワインをチェック。
・テンプラニーリョは場所によって呼び方が違うので注意。

 

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スペインの主なワイン生産地

 

 

スペインでは、特選原産地呼称(D.O.Ca)ワインとして、リオハプリオラートの2カ所のみが認められています。D.O.Caは品質分類で、スペインとしても特別なワインとしてみなされているという事ですね。これらはいずれも赤ワインですが、スペインワインをチェックする際は、まず2カ所のD.O.Caをチェックしてみましょう。また、歴史は浅いですが、マドリッドの北に位置するリベラ・デル・ドゥエロでも高品質の赤ワインが生産されます。

 

また、フランスのシャンパーニュ(シャンパン)と同一の手法である「瓶内二次発酵」を行う「カバ」というスパークリングワインも有名です。もちろん南部や、西部(ポルトガルとの国境)でもワインが生産されていますが、本日はこれらの産地に絞ってご紹介したいと思います。

 

リオハ D.O.Ca

 

スペインを代表するワイン産地で、特にテンプラニーリョ主体でつくられる赤ワインはヨーロッパだけでなく世界中で評価されています。1991年にスペインで最初の特選原産地呼称D.O.Caを獲得しており、現在でもD.O.Caとして認められているのはリオハとプリオラートだけです。

 

プリオラート D.O.Ca

 

2009年、リオハに次いで2番目に特選原産地呼称D.O.Caに認定された産地で、1980年頃から外部の醸造家が地元品種のカリニェナとガルナッチャを生かし、外来品種と組み合わせることで、スペインの高級ワインを代表する産地に生まれ変わりました。赤ワインが大部分を占めますが、少量ですが、白やロゼワインも生産されています。

 

リベラ・デル・ドゥエロ D.O

 

1982年に認定された比較的新しい産地ですが、近年注目を集めているのがリベラ・デル・ドゥエロです。スペイン外部から醸造家が移り住み、徐々に世界的名声を得る生産者が増えていきました。D.O.Caに認定されているわけではないですが、プリオラートよりも日本では知名度が高いのではないでしょうか。赤とロゼだけが、D.Oとして認められています。

 

カバ D.O

 

スペインを代表するスパークリングワインの生産地で、フランスのシャンパーニュ(シャンパン)と同様、瓶内二次発酵という手法で生産されます。シャンパーニュはネームバリューがある事から高価なワインが多いですが、カバは比較的リーズナブルで高品質なスパークリングワインを楽しむことができます。日本でも多く流通していますので、是非ともチェックしてみてください。

 

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樽熟成について

 

 

スペインは、特に樽による熟成規定が厳密に定められています。熟成樽の容量は330L以下のオーク樽を使用したものに限り、熟成年数の順に、Crianza(クリアンサ)・Reserva(レゼルバ)・Gran Reserva(グランレゼルバ)と表記することができます。

 

Crianza(クリアンサ) 

赤ワインは24か月(内6ヵ月以上は樽熟成)、白・ロゼワインは18か月(内6ヵ月以上は樽熟成)

 

Reserva(レゼルバ) 

赤ワインは36か月(内12ヵ月以上は樽熟成)、白・ロゼワインは24か月(内6ヵ月以上は樽熟成)

 

Gran Reserva(グランレゼルバ) 

赤ワインは60か月(内18ヵ月以上は樽熟成)、白・ロゼワインは48か月(内6ヵ月以上は樽熟成)

 

 

 

例えば、こちらのワインでは、中央部に大きく「RESERVA」と表記されています。生産者からみてもこの熟成規定は売り文句になりますので、強調されている事が多いですね。特に、「Gran Reserva」の赤ワインの場合は市場に出回るのが少なくとも60ヵ月後ですので、かなり熟成感のあるワインになっています。樽の香りが感じられる熟成感の強いスペインワインを飲みたい時は、この指標をチェックすればいいかと思います。

 

・スペインワインは、「GRAN RESERVA」といった樽熟成の規定表記をチェック。

 

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最後に

 

スペインワインは長い歴史を誇り、高品質のワインが生産されています。また、樽熟成の規定表記もされていますので、生産地と熟成規定を参考にご自身の好みに合わせてワインを選んでいただければと思います。

 

最後に、いつもお世話になっているソムリエフォーフリーのスペイン編をご紹介します。いつものようにわかりやすくまとめられておりますので、是非ともチェックしてみてください。

 

 

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