フランスワインの主要産地「ボルドー」と「ブルゴーニュ」の違いを知ろう

※本ブログの情報は一般社団法人日本ソムリエ協会が発行している「日本ソムリエ協会教本」をもとにしています。

フランスワインの主要産地

本ブログでは、普段ワインを飲まない方が楽しく飲めるきっかけになるような情報を発信していきたいと思います。

 

ワインと言えば「フランスワイン」というイメージの方も多いのではないでしょうか。紀元前6世紀頃からブドウ栽培が始まったこともあり、フランスでのワイン醸造は非常に長い歴史を誇ります。また、国土のほとんどが北緯30~50度の「ワインベルト」内であるという恵まれた土地を活かして、多くの素晴らしいワインを現代でも生み出しています。

 

フランスは約10カ所のワイン産地が存在しますが、特に有名なのは「ボルドー」・「ブルゴーニュ」・「シャンパーニュ」という産地ではないでしょうか。以下の図におおよその地域を図示します。

ボルドー

ボルドーは北緯45度付近に存在するフランス屈指のワイン産地です。赤ワインが有名で、ブドウ品種は「カベルネソーヴィニヨン」・「メルロー」という2種類のブドウが多く使われます。ボルドーでは一般的に、これらのブドウを主体として数種類のブドウをブレンドしてワインを造ります。もちろん、白ワインも生産されておりますが、約9割が赤ワインです。

また、ボルドーでは高級甘口ワインも多く造られていますが、今回は赤ワインに注目してご紹介したいと思います。

ブルゴーニュ

ブルゴーニュはボルドーより少しだけ北に位置しています。生産量ではボルドーに劣りますが、ブドウ品種「ピノ・ノワール」を使用した赤ワイン、「シャルドネ」を使用した高品質の白ワインがそれぞれ生産されております。フランスワインの中で、輸出比率は最も高く、日本にも多くのブルゴーニュワインが輸入されています。

ブルゴーニュ地方の中には、「シャブリ」という白ワインや、「ボージョレ」という日本でも「ボージョレ・ヌーヴォー」が人気のワインも含まれますが、こちらは別の回で紹介したいと思います。

 

シャンパーニュ

シャンパーニュ地方は、フランス産地の中で最も北に位置しています。ブドウの発酵が終了する前に気温が下がり、微発泡がワインに残ることがありました。これがシャンパーニュ(シャンパン)の起源となっています。また、この地域特有の石灰質の土壌がシャンパーニュの熟成に合っていたこともあり、ワインベルトの北限に位置するという、一見不利な条件ながらも他の産地では造ることのできないワインが生まれました。日本ではドンペリニヨン(ドンペリ)が有名ですね。

また、シャンパーニュは、「収穫年の異なるブドウを混ぜてワインを造る)」ことが認められており、これは厳しい条件の中で毎年品質を一定に保つためだと言われております(ノン・ミレジメ。ただ、ドンペリニヨンなどの超高級シャンパーニュは良いブドウが取れた年だけ造っており、これはミレジメと呼ばれています。ミレジメだけはヴィンテージ(収穫年)を記載することが許されております。

 

シャンパーニュはまた別の回で詳しくご紹介したいと思います。

 

ボルドーのワインは、複数のブドウ品種をブレンドして造られることが多い(例外もある)
ブルゴーニュワインは、単一のブドウ品種を使用して造られることが多い(一部例外あり)

 

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ボルドーワインと「造り手」

 

前述した通り、ボルドーの赤ワインの多くは「カベルネソーヴィニヨン」と「メルロー」を主体とした、複数のブドウ品種をブレンドを使用して造られます。高品質のブドウが取れることも勿論重要ですが、それだけワインの造り手の力量が要求される事になります。例えば、年によってカベルネソーヴィニヨンの出来が悪いときは、メルローなど他の品種の比率を上げることで味を調整したりします。

ゆえに、ボルドーのワインには「格付け」というものが存在します。特に有名なのはメドック地区の格付けで、1855年からワインの銘柄を1級から5級として格付けが行われました。この格付けは一部の例外を除いてほとんど変動がしておりませんので、中にはその状況に甘んじてレベルが低下してしまった銘柄も存在はしますが、高級ワインのステータスとして〇級のワインというのは大きな魅力の一つですね。

 

ボルドーワインは、ブレンドの文化なので、銘柄(造り手)の格付けが存在する。

 

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ブルゴーニュワインと「畑」

 

一方、ブルゴーニュワインは、基本的にブレンドではなく単一品種で造られるワインがほとんどですので、いかに良いブドウを使用するかがさらに重要になってきます。仮に高品質のブドウが収穫できなかった年は、ワインを造ることができなくなってしまいます。

それだけに、高品質のブドウが収穫できる「畑」が重要視されます。ブルゴーニュでは「畑」が「特級畑」、「1級畑」といった格付けがなされ、その畑で収穫されたブドウを使用して造られたワインが良質のワインとして取引されます。その畑で収穫されたブドウを使えば、その名前を名乗ることが可能であるため、ボルドーの格付けと違って、色々な造り手が同じ名前のワインを販売しています。例えば、「シュヴァリエ・モンラッシェ」という特級畑(グラン・クリュ)は11の生産者が共同保有しているため、この名前のワインが複数の生産者から販売されています。

 

ブルゴーニュワインは、単一品種で造られるため、「畑」の格付けが存在する。

 

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ボルドーとブルゴーニュの高級ワイン

 

ボルドーとブルゴーニュの高級ワインの一部を紹介したいと思います。残念ながら私はどれも飲んだ経験はありませんが、いつかは飲みたいものですね。

ボルドーの高級ワイン

シャトー・ラフィット・ロートシルト(メドック格付け:1級)

現在はメドック第1級ワインは5銘柄認定されていますが、その5大シャトーの中でも筆頭といわれるワインです。「王のワイン」と呼ばれ、エレガントで繊細なワインと評価を受ける超高級ワインです。

シャトー・ペトリュス

こちらのワインは「メルロー」というブドウ品種のみで造られる超高級ワインです。メドック地区よりも東に位置するポムロール地区で生産されるワインです。ポムロールのワインは公式な格付けはされていませんが、この地区を代表するワインである事は間違いありません。

ブルゴーニュの高級ワイン

ロマネコンティ

世界で最も高値で取引されるワイン・ロマネコンティもブルゴーニュの高級ワインです。ロマネコンティの畑はドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ(DRC)社が単独所有していますので、複数の生産者が販売しているわけではありません。それだけに、価値も一層高まっています。正直なところ、ワインが数百万で取引されるのもどうかと思いますが・・・

 

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最後に

 

同じフランスでも、ワインの考え方がそれぞれ異なった格付けにつながっていて非常に興味深いですね。ボルドーワインであればブドウのブレンド比率を調べてみたり、ブルゴーニュワインであればどの辺りの畑でつくられたワインかを見てみたりと、各地域の特徴を感じながらチェックしていただければと思います。

 

今回はボルドーとブルゴーニュの格付けに焦点を当ててご紹介しましたが、また時期をみて、各地域についてもう少し詳しくご紹介できればと思います。

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