【ソムリエ・ワインエキスパート試験/対策問題】第14回:フランス・南西地方

※本ブログの問題は一般社団法人日本ソムリエ協会が発行している「日本ソムリエ協会教本(2020)」をもとにしています。

ソムリエ・ワインエキスパート試験対策

 

本記事では、ソムリエ・ワインエキスパート試験にて出題されそうな問題について小テスト形式でご紹介します。何度も問題を繰り返すことで、身についていくと思いますので、コツコツと一つずつクリアしていきましょう。また、選択肢に表示されている単語で、知らない単語などがあればそちらもチェックしておきましょう。

 

今回はフランス南西地方です。ここまでくれば相当な知識量がついているのではないでしょうか。フランスもここをクリアすれば最後のブルゴーニュ地方です。頑張って覚えましょう。

 

南西地方は、120とも言われる土着品種の宝庫であり、造られているワインも個性豊かです。これは他の地域が販路を拡大していくのとは対照的に南西地方のワインはその流れから取り残されたため、多くの固有品種がこの地方にとどまる事になったからだと言われています。ソムリエ・ワインエキスパート試験的には土着品種は出題されやすいポイントです。ブドウ品種とAOCを対応付けて覚えていくように心掛けましょう。

 

なお、壁画で有名なラスコーの洞窟は、ベルジュラック地区の近くにあり、ユネスコ世界遺産に認定されています。

 

南西地方の覚えるべきポイント

 

南西地方はボルドー地方の近くからスペイン国境まで広範囲に渡る為、ボルドーのブドウ品種からその地方の土着品種まで様々なブドウが登場します。

 

・AOCの主要ブドウ品種を覚える

・AOCの生産色をザックリ覚える(甘口ワインはしっかり覚える)

 

ソムリエ・ワインエキスパート試験的には、①主要ブドウ品種からAOC。②AOCから主要ブドウ品種を答えられるようにしておけばOKだと思います。

 

南西地方の要チェックAOC

ベルジュラック地区(ドルドーニュ川流域)

ボルドーのドルドーニュ川上流地区ですので、ブドウ品種も赤はメルローやカベルネフラン、白はソーヴィニヨンブランやセミヨンといったボルドーで使われる品種とほぼ同じです。しかも、ブレンドしなければならないAOCが多いので、ブドウ品種はそこまで問われないかと思います。

 

・ベルジュラック(赤、ロゼ、白)

・コート・ド・ベルジュラック(赤、甘口白)

コート・ド・ベルジュラックはロゼが認められていません。

 

・ペシャルマン(赤のみ)

→メルロ、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン、マルベック(コット)のブレンドで、単独で65%を超えてはいけないので必ずブレンドになります。

 

・モンラヴェル(赤・白)

・コート・ド・モンラヴェル(半甘、甘口白)

・オー・モンラヴェル(半甘、甘口白)

→「〇〇・モンラヴェル」になると甘口になります。ブレンドでなければいけません。

 

・ソーシニャック(甘口白)

・モンバジャック(甘口白)

・ロゼット(甘口白)

→ベルジュラック地区の有名な貴腐ワイン。

 

ガロンヌ川流域

ガロンヌ川の上流ですので、ボルドー地方の近くはボルドー品種ですが、ボルドー地方から離れるに従って土着品種が使われてきます。※教本では、コート・ド・デュラスはドルドーニュ川流域に入っていますが、本ブログではガロンヌ川流域としています。

 

・コート・ド・デュラス(赤・ロゼ・白)

・コート・デュ・マルマンデ(赤・ロゼ・白)

・ビュゼ(赤・ロゼ・白)

 

・ブリュロワ(赤・ロゼ)

・サン・サルド(赤・ロゼ)

 

フロントン(赤・ロゼ)

→要注意AOC。主要ブドウ品種はネグレット。単一でもいいですが、ブレンドする場合はネグレットを一番多く、且つ40%以上を含まなければいけません。

 

ロット川流域

この地区には土着品種を用いた2つの有名なAOCがあります。ここは必ずおさえておきましょう。

 

カオール(赤のみ)

要注意AOCです。主要ブドウ品種はコット(マルベック)です。70%以上の使用が義務付けられています。アルゼンチンではマルベックを用いたワインが近年有名ですが、元々は南西地方の土着品種です。

 

コトー・デュ・ケルシー(赤・ロゼ)

→主要品種はカベルネ・フランで、赤・ロゼ共に補助品種をブレンドしなければなりません。

 

マルシヤック(赤・ロゼ)

主要ブドウ品種は土着品種のフェールセルヴァドゥ

 

・エスタン(赤・ロゼ・白)

→赤とロゼの主要品種はフェールセルヴァドゥとガメイ。白の主要品種はシュナン・ブランです。

 

タルン川流域

ガイヤック(赤・ロゼ・白・白発泡)

・ガイヤック・メトッド・アンセストラル(白発泡)

・ガイヤック・ドゥー(甘口白、甘口白発泡)

・ガイヤック・ヴァンダンジュ・タルティーヴ(甘口白)

→ガイヤックは、南西地方でいえば、ベルジュラック、カオールに次いで3番目に大きいAOCです。甘口ワイン、発泡性ワインなど様々なワインが造られています。

 

ガスコーニュ&バスク地区

ピレネー山脈の近く。スペインの国境付近の地区です。

 

マディラン(赤)

主要ブドウ品種はタナ(50%以上)

 

・サン・モン(赤・ロゼ・白)

→マディランの北に位置します。赤とロゼの主要ブドウ品種はタナ(50%以上)。白の主要品種はグロ・マンサンです。

 

・パシュラン・デュ・ヴィク・ビル(甘口白、辛口白)

→マディランと同地区で認められています。主要ブドウ品種はクルビュ、プティ・クルビュ、プティ・マンサン、グロ・マンサン。辛口(残糖 4g/L)は「セック」の表記が可能。

 

ジュランソン(甘口白、辛口白)

→主要ブドウ品種はプティ・マンサンとグロ・マンサン。ジュランソンは16世紀にアンリ4世の洗礼式に使われた。辛口(残糖 4g/L)は「セック」の表記が可能。

 

・イルレギー(赤・ロゼ・白)

→バスク地方の中心で最もスペインに近いAOC

 

フロック・ド・ガスコーニュ(VDL白、VDLロゼ)

→アルマニャックと同じ生産エリアで造られるヴァン・ド・リキュール。最低アルコール度数52%のアルマニャックを加えます。

 

リムーザン地区

コレーズ(赤のみ)

→主要品種はカベルネフラン。また、「コレーズ・ヴァン・ド・パイユ(白・ロゼ)」という藁ワインのAOCがあるので注意です。

 

まだまだ紹介していないAOCも多くありますので、まずはご紹介したAOCの特徴を掴み、余裕があれば細部を詰めていきましょう。

 

第14回小テスト:フランス・南西地方

 

第14回:フランス・南西地方

第14回:フランス・南西地方

 

最後に

 

南西地方では様々な土着品種を用いたAOCが多く、個性豊かなワインが生み出されています。ソムリエ・ワインエキスパート試験的には品種を問われやすいAOCが多いですので、チェックしておきましょう。

 

 

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