【ソムリエ・ワインエキスパート試験/対策問題】第3回:ボルドー・メドックの格付け

※本ブログの問題は一般社団法人日本ソムリエ協会が発行している「日本ソムリエ協会教本(2020)」をもとにしています。

ソムリエ・ワインエキスパート試験対策

 

本記事では、ソムリエ・ワインエキスパート試験にて出題されそうな問題について小テスト形式でご紹介します。何度も問題を繰り返すことで、身についていくと思いますので、コツコツと一つずつクリアしていきましょう。

 

今回はボルドーの格付けです。こちらは覚えれば必ず解答できる部分です。ソムリエ・ワインエキスパート試験受験者の方で、この部分を捨てる方もいらっしゃるかもしれませんが、テストセンター制に移行した後でも高確率で出題される部分ですので是非とも答えられるようにしましょう。

 

ボルドー・メドックの格付けを覚える時のポイント

 

1855年、パリ万博の際に、ナポレオン三世の命令を受け、ボルドー市の商工会議所が作成した第1級から第5級の格付けです。61の格付けワインを覚えるポイントは以下の2点です。

 

第〇級の格付けワインか?

コミューン(村)はどこか?

 

特に、オーメドックとマルゴーに関してはコミューン(村)まで余裕があれば覚えておきましょう。

 

第1級(プルミエ・グラン・クリュ):5シャトー

・シャトー・ラフィット・ロッチルド(ポイヤック)

・シャトー・ラトゥール(ポイヤック)

・シャトー・ムートン・ロッチルド(ポイヤック)

・シャトー・マルゴー(マルゴー)

・シャトー・オー・ブリオン(ペサック)

 

シャトー・ムートン・ロッチルドは、1973年に第2級から昇格しました。唯一の格上げワインですので昇格年までチェックしましょう。また、シャトー・オー・ブリオンはメドック地区でなくグラーヴ地区ですが、評価の高いワインとして特別に格付けされています。第1級はワイン好きであれば、簡単に覚える事ができるでしょう。ちなみに、コミューンはポイヤックが多いですね。

 

第2級(ドゥジエム・グラン・クリュ):14シャトー

・シャトー・モンローズ(サン・テステフ)

・シャトー・コス・テストゥルネル(サン・テステフ)


・シャトー・ピジョン・ロングヴィル・バロン(ポイヤック)

・シャトー・ピジョン・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド(ポイヤック)


・シャトー・デュクリュ・ボーカイユ(サン・ジュリアン))

・シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ(サン・ジュリアン)

・シャトー・レオヴィル・ポワフェレ(サン・ジュリアン)

・シャトー・レオヴィル・バルトン(サン・ジュリアン)

・シャトー・グリュオ・ラローズ(サン・ジュリアン)


・シャトー・ラスコンブ(マルゴー)

・シャトー・デュルフォール・ヴィヴァンス(マルゴー)

・シャトー・ローザン・セグラ(マルゴー)

・シャトー・ローザン・ガシー(マルゴー)

・シャトー・ブラーヌ・カントナック(カントナック:マルゴー)

 

第2級のワインですが、名前が似ていて同じコミューン(村)にあるワインが多いため、比較的覚えやすいかと思います。ちなみに私は頭文字作戦「モコピピデレレレグラデロロブ」という呪文のような単語形式で覚えました。注意点はブラーヌ・カントナックだけはACマルゴーの中でもカントナック村である事です。ただ、カントナックという名前が入っているので問題ないかと思います。


 

第3級(トロワジエム・グラン・クリュ):14シャトー

・シャトー・カロン・セギュール(サン・テステフ)


・シャトー・ラグランジュ(サン・ジュリアン)

・シャトー・ランゴア・バルトン(サン・ジュリアン)


・シャトー・フェリエール(マルゴー)

・シャトー・デスミライユ(カントナック:マルゴー)

・シャトー・ディサン(カントナック:マルゴー)

・シャトー・キルヴァン(カントナック:マルゴー)

・シャトー・ジスクール(ラバルド:マルゴー)

・シャトー・パルメール(カントナック:マルゴー)

・シャトー・ボイド・カントナック(カントナック:マルゴー)

・シャトー・カントナック・ブラウン(カントナック:マルゴー)

・シャトー・マレスコ・サン・テグジュペリ(マルゴー)

・シャトー・マルキ・ダレーム・ベッケール(マルゴー)


・シャトー・ラ・ラギュンヌ(リュドン:オー・メドック)

 

第3級のポイントはマルゴー10銘柄でしょう。私はやはり頭文字作戦で「フデデキジパボカママ」という呪文形式でとりあえず覚えた後、ジスクールはラバルドというコミューン(村)で特殊、というような要領で覚えました。また、オー・メドックのシャトー・ラ・ラギュンヌのリュドンというコミューン(村)もチェックしましょう。

 

第4級(カトリエム・グラン・クリュ):10シャトー

・シャトー・ラフォン・ロッシェ(サン・テステフ)


・シャトー・デュアール・ミロン・ロッチルド(ポイヤック)


・シャトー・サン・ピエール(サン・ジュリアン)

・シャトー・タルボ(サン・ジュリアン)

・シャトー・ブラネール・デュクリュ(サン・ジュリアン)

・シャトー・ベイシュビル(サン・ジュリアン)


・シャトー・マルキ・ド・テルム(マルゴー)

・シャトー・プージェ(カントナック:マルゴー)

・シャトー・プリウレ・リシーヌ(カントナック:マルゴー)


・シャトー・ラ・トュール・カルネ(サン・ローラン:オー・メドック)

 

第4級はサン・ジュリアンが4銘柄と多いですね。第1級から第3級を先に覚えていれば、第4級も同じような要領で覚えることができると思います。なお、マルゴーのマルキ・ド・テルムと第3級の頭文字「マ」2銘柄(マレスコ・サン・テグジュペリ、マルキ・ダレーム・ベッケール)は間違えないようにしましょう。

 

第5級(サンキエム・グラン・クリュ):18シャトー

・シャトー・コス・ラボリ(サン・テステフ)


・シャトー・ポンテ・カネ(ポイヤック)

・シャトー・バタイィ(ポイヤック)

・シャトー・オー・バタイィ(ポイヤック)

・シャトー・グラン・ピュイ・ラコスト(ポイヤック)

・シャトー・グラン・ピュイ・デュカス(ポイヤック)

・シャトー・ランシュ・バージュ(ポイヤック)

・シャトー・ランシュ・ムーサ(ポイヤック)

・シャトー・ダルマイヤック(ポイヤック)

・シャトー・オー・バージュ・リベラル(ポイヤック)

・シャトー・ペデクスロー(ポイヤック)

・シャトー・クレール・ミロン(ポイヤック)

・シャトー・クロワゼ・バージュ(ポイヤック)


・シャトー・ドーザック(ラバルド:マルゴー)

・シャトー・デュ・テルトル(アルサック:マルゴー)


・シャトー・ベルグラーヴ(サン・ローラン:オー・メドック)

・シャトー・ド・カマンザック(サン・ローラン:オー・メドック)

・シャトー・カントメルル(マコー:オー・メドック)

 

第5級はポイヤックが12銘柄もある事が特徴です。ちなみに私の場合は、ポイヤックの5級ワインはそこまで深く覚えず、「それ以外」として認識していました。一方、ポイヤック以外の格付けワインについては、コミューン(村)含めてしっかり覚えました。ポイヤック以外であれば6銘柄になりますので覚えるのも楽になるかと思います。

 

なお、シャトー・ダルマイヤックは、1989年にシャトー・ムートン・バロン・フィリップから名称が変更されたシャトーです。

 

 

第3回小テスト:ボルドー・メドックの格付け

 

ボルドー・メドックの格付けはひたすら問題を解いて覚えていきましょう。繰り返し学習する事で必ず覚える事ができます。ここを覚えられると自信にもつながりますので是非とも覚えてください。

 

第3回:ボルドー・メドック格付け

第3回:ボルドー・メドック格付け

 

最後に

 

中々、日頃飲む事がない高級ワインばかりですが、試験では出題されるポイントですので、是非ともチェックして答えられるようになりましょう。問題を解く事で次第に答えられるようになりますので、地道に記憶していく事をおススメ致します。

 

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