【ソムリエ・ワインエキスパート試験/対策問題】第37回:アメリカ② カリフォルニア州

※本ブログの問題は一般社団法人日本ソムリエ協会が発行している「日本ソムリエ協会教本(2020)」をもとにしています。

ソムリエ・ワインエキスパート試験対策

 

本記事では、ソムリエ・ワインエキスパート試験にて出題されそうな問題について小テスト形式でご紹介します。何度も問題を繰り返すことで、身についていくと思いますので、コツコツと一つずつクリアしていきましょう。また、選択肢に表示されている単語で、知らない単語などがあればそちらもチェックしておきましょう。

 

今回はアメリカ合衆国で最も生産量が多い「カリフォルニア州」です。5200を超えるワイナリーが存在し、アメリカ合衆国でも80%以上のワインが生産されています。

 

カリフォルニア州

 

まずは、カリフォルニア州の全体像を把握しましょう。チェックすべきなのは、「A:ノースコースト」です。この地域に有名なワイン産地が広がっています。一方、「D:セントラル・ヴァレー」や「E:サウスコースト」についてはそこまで出題される可能性は高くないでしょう。

 

また、「C:シエラ・フットヒルズ」を代表する「ジンファンデル」というブドウ品種は要チェックです。カリフォルニア全体でも多く栽培されている品種ですが、シエラ・フットヒルズといえばこの品種だと覚えておきましょう。こちらは「カリフォルニア州で覚えるべきブドウ品種」という項目で後述します。

 

カリフォルニア州のポイント

 

・ノースコーストの「カウンティ」と「AVA」を覚える

・セントラルコーストの「カウンティ」と「AVA」はざっくり答えられるように

・特徴的なブドウ品種を覚える(後述)

 

カウンティとはアメリカの「群」を意味します。

 

ノースコーストの中でも「ナパ・カウンティ」「ソノマ・カウンティ」「メンドシーノ・カウンティ」のAVAはどのカウンティに属するか問われることがありますので注意が必要です。次点で、セントラル・コーストが主題頻度としては高く、他はそこまで高くないという印象でしょうか。(あくまで個人的な印象ですが・・・)

 

シエラ・フットヒルズとブドウ品種・ジンファンデルはセットで覚えておきましょう。

 

また、近年カリフォルニアでは健康や環境意識への高さからオーガニック農産物への認証制度が定められており、サステイナブル認証制度がソムリエ教本でも紹介されています。

 

・CCSW(Certified California Sustainable Winegrowing) ※カルフォルニア全ブドウ畑の1/4ほどが認証

・フィッシュ・フレンドリー・ファーミング ※河川の水質保全

・ローダイ・ルール ※セントラルヴァレーのローダイからカリフォルニア州全体に広がる

・SIP(Sustainable in Progress)※カリフォルニア州とミシガン州で認証

・ソノマ・カウンティ・サステイナビリティ・プログラム

・ナパ・グリーン 

 

カリフォルニア州で覚えるべきブドウ品種

生産量が多いブドウ品種

黒ブドウは「カベルネ・ソーヴィニョン」、白ブドウは「シャルドネ」が最も生産量が多いカリフォルニア州。どちらの品種も「フランス」の回で勉強しましたが、主にフランスのどの地域だったでしょうか? 忘れた際は一度振り返って覚える事も大切ですね。また、近年では「ピノ・ノワール」の生産量も増えています。(黒ブドウ生産量2位)アメリカでは、「ピノノワール = オレゴン州」というイメージが強いですが、カリフォルニア州の冷涼な地域でも栽培されています。

 

ジンファンデル

要注意品種です。シエラ・フットヒルズで主に栽培されている黒ブドウ品種です。実はイタリアの南部(プーリア州など)を中心に栽培されていた「プリミティーボ」という品種と同一品種(シノニム)であると言われています。合わせて覚えておきましょう。

 

 

ミッション

スペイン支配下の時代にフランシスコ修道会が「ミッション種」というブドウ品種を持ち込みました。これは、アルゼンチンの「クリオージャ・チカ」、チリの「パイス」と同一品種である言われています。また、起源はスペインの「リスタン・プリエート」に遡ると言われています。現在では主に栽培されてはいませんが、ソムリエ・ワインエキスパート試験的には、こういった部分が結構問われたりしますので、念の為チェックしておきましょう。

「リスタン・プリエート(スペイン)=ミッション(アメリカ)=クリオージャ・チカ(アルゼンチン)=パイス(チリ)」

 

ノースコースト

メンドシーノ カウンティ

ノースコーストで最北のカウンティです。総面積の60%は森林で、1980年代からカリフォルニア州で最も早く有機栽培(フェッツァー家)に取り組んでいた事から25%がオーガニック認証を受けています。

 

アンダーソン・ヴァレー

カリフォルニア州で最も冷涼な地域の一つ。ピノ・ノワールやシャルドネの他にアルザス系品種(リースリング、ゲヴェルツ・トラミネール)も成功しています。

 

ナパ・カウンティ

ソムリエ・ワインエキスパート試験では、ナパのAVAかソノマのAVAか問われる可能性がありますので、どちらのカウンティなのかはチェックしておきましょう。

 

カリストガ AVA (ナパ・カウンティ最北

・ハウエル・マウンテン AVA

・セント・ヘレナ AVA

・ラザフォード AVA

・オークヴィル AVA

・ヨーントヴィル AVA

・マウント・ヴィーダー AVA

・アトラス・ピーク AVA

・クームズヴィル AVA (2011年承認)

・スタッグス・リープ・ディストリクト AVA

・ダイヤモンド・マウンテン・ディストリクト AVA

・スプリング・マウンテン・ディストリクト AVA

・オークノール・ディストリクト・オブ・ナパ・ヴァレー AVA

・ワイルド・ホース・ヴァレー AVA

・チャイルズ・ヴァレー AVA

 

 

ソノマ・カウンティ

大きさとしてはナパ・カウンティの2倍以上の広さを誇ります。ソノマの方がナパより西側ですので、海沿いに広がっています。ナパ カウンティのAVAと間違えないようにします。

 

・ソノマ・マウンテン AVA

・ムーン・マウンテン AVA

・パイン・マウンテン・クローヴァーデール・ピーク AVA

・ソノマ・ヴァレー AVA 

・ベネット・ヴァレー AVA

・アレキサンダー・ヴァレー AVA

・ナイツ・ヴァレー AVA

・ロシアン・リヴァー・ヴァレー AVA

・グリーン・ヴァレー AVA

・ドライ・クリーク・ヴァレー AVA

チョーク・ヒル AVA

ロックパイル AVA

・ソノマ・コースト AVA

・フォート・ロス・シーヴュー AVA

・ノーザン・ソノマ AVA

・ファウンテン・グローヴ AVA

・ペタルマ・ギャップ AVA

 

カーネロス/ロス・カーネロス AVA

要注意AVAです。カーネロスAVAはナパとソノマ2つのカウンティにまたがっています。サンパブロ湾に近く冷涼な地域です。2つのカウンティにまたがっている事から試験的にも狙われるポイントですので注意しておきましょう。

 

カウンティの判別の仕方

数が多いので中々覚えづらいですが、個人的な覚え方を記しておきます。あくまで個人的な覚え方なので、覚えやすい方法で頭に入れておきましょう。

 

・メンドシーノの「アンダーソン・ヴァレー」はまず覚える

・ソノマの方が「ヴァレー」がつくのが多いので、ナパの「ヴァレー」例外を覚える

・「ディストリクト」というとナパを思い浮かべる

・「ロックパイル」と「チョーク・ヒル」の2つは間違えやすいので「ソノマ」と覚えておく

 

セントラルコースト

セントラルコーストは、サンフランシスコカウンティ南部から、ロサンゼルスに近いサンタ・バーバラまで南北400kmに広がります。沿岸部は冷涼で、内陸部では乾燥した温暖な気候が特徴で、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、ジンファンデルの他に、早い時期からシラー、グルナッシュ、ヴィオニエといったローヌ系の品種が栽培されてきました。

 

セントラルコーストもしっかり覚えようとすると結構大変です。ここでは出題されるかもしれないカウンティ・AVAを切り出してまとめたいと思います。

 

・サンタ・クルーズ・マウンテンズ AVA

サンタ・クルーズ山脈を主体とするAVAで、セントラルコーストAVAには含まれないAVAです。

 

 

・リヴァモア・ヴァレー AVA

19世紀にフランスからもたらされたソービニヨンブランやシャルドネの苗木から、カリフォルニアで初のヴァラエタル・ワインが生まれ、その苗木の子孫は優秀なクローンとしてカリフォルニアの多くの地域で栽培されているそうです。特にシャルドネのウェンテ・クローンは、カリフォルニアのシャルドネの90%を占めるそうです。

 

サン・ベニート・カウンティ

・マウント・ハーラン AVA

ブルゴーニュでワイン造りを学んだピノノワールのパイオニアである、ジョシュ・ジェンセンが創設したワイナリーがあります。

 

モントレー・カウンティ

・サンタ・ルチア・ハイランズ AVA

著名なグローワーによる単一畑が多く存在するらしいです。

 

サン・ルイス・オビスポ・カウンティ

パソ・ロブレス AVA

1980年代、フランス・ローヌからブドウ苗が輸入されたことから、ジンファンデルとローヌ系の品種が成功している地域として知られています。

 

サンタ・バーバラ・カウンティ

セントラルコーストの一番南にあるカウンティです。

 

・サンタ・マリア・ヴァレー AVA

・サンタ・イネズ・ヴァレー AVA

 

という事で、セントラルコーストは「サンタ・〇〇」というAVAが多いですね。ナパの「セント・ヘレナ」とは混同しないように注意しましょう。

 

第37回小テスト:アメリカ② カルフォルニア州

 

第37回:アメリカ② カリフォルニア州

第37回:アメリカ② カリフォルニア州

 

最後に

 

アメリカ合衆国のワイン生産量の内、約85%が生産されているカリフォルニア州は特に重要ポイントです。特に「ノース・コースト」の「ナパ・カウンティ」と「ソノマカウンティ」のAVAはチェックしておきましょう。また、カリフォルニア州と、次回ご紹介するワシントン州・オレゴン州との違いについても理解しておく事が重要です。

 

World Wine Entertainment

 

(参考)ソムリエフォーフリー

 

 

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