【ソムリエ・ワインエキスパート試験/対策問題】第43回:オーストラリア③ ヴィクトリア州、西オーストラリア州

※本ブログの問題は一般社団法人日本ソムリエ協会が発行している「日本ソムリエ協会教本(2020)」をもとにしています。

ソムリエ・ワインエキスパート試験対策

 

本記事では、ソムリエ・ワインエキスパート試験にて出題されそうな問題について小テスト形式でご紹介します。何度も問題を繰り返すことで、身についていくと思いますので、コツコツと一つずつクリアしていきましょう。また、選択肢に表示されている単語で、知らない単語などがあればそちらもチェックしておきましょう。

 

今回はオーストラリア州のヴィクトリア州と西オーストラリア州です。州別のワイン生産量が3位と4位のこの2州。産地が登場しますので、どの州に属する産地なのかをチェックするようにしましょう。

 

オーストラリア② ヴィクトリア州、西オーストラリア州

 

3.ヴィクトリア州(生産量第3位)

 

大規模生産者が多い南オーストラリア州とは異なり、中小規模の生産者が中心のワイン産地です。1860年代、ヴィクトリア州は英国向けの輸出量が国内最多であったことから、「英国民のブドウ畑」として知られておりました。近年ではワイン産業が発展し、400を超えるワイナリーがあります。

 

3.ヴィクトリア州の主要産地

ヤラ・ヴァレー

ヴィクトリア州を代表する産地です。メルボルンから車で1時間程度の距離にあるヤラ・ヴァレーは、1838年にヴィクトリア州で最初にワイン用ブドウが植えられた地域です。やや大陸性の気候で、昼夜の寒暖差が大きく、ブドウ品種はシャルドネ、ピノ・ノワール、シラーズ、カベルネ・ソーヴィニョンなど様々な品種が栽培されています。

 

モーニントン・ペニンシュラ

タスマニアと並びピノ・ノワールの重要な生産地として存在感が高まっています。2017年からオーストラリア中のピノ・ノワールを対象とする品評会「オーストラリアン・ピノノワール・チャレンジ」を開催しています。ピノノワールのクローンの大部分はオーストラリアで「バズビー・クローン」と称される「MV6(クロ・ヴージョ・クローン)」です。

 

ゴールバーン・ヴァレー

1860年設立のワイナリー「タビルク」は、オーストラリアで最も長い歴史をもつワイナリーの一つです。

 

キング・ヴァレー

オーストラリアで最も標高が高いブドウ産地の一つ、ウィットランド台地(800m)があります。

 

ラザグレン

マスカットとミュスカデルから造られる酒精強化ワインの産地として有名です。

 

ヘンティー

オーストラリア大陸(タスマニアなどを除く)で最も冷涼なワイン産地です。

 

まずは「ヤラ・ヴァレー」と「モーニントン・ペニンシュラ」をチェックしましょう。後の産地に関してはヴィクトリア州のワイン産地である事をざっくり覚えておきましょう。

 

4.西オーストラリア州(生産量第4位)

 

オーストリア全体の生産量としては少ないですが、高品質・高価格帯のワインが生産されています。重要産地である「マーガレット・リヴァー」や「グレート・サザン」は科学的な裏付けをもって開発が進んだ世界的にも珍しい産地です。

 

4.西オーストラリア州の主要産地

マーガレット・リヴァー

オーストラリアで最も西にある産地です。一年を通して温暖である事から「地中海性気候」に分類されます。また、西オーストラリア州最有力のファインワイン(高品質ワインの事)産地です。カベルネ・ソーヴィニョンとシャルドネが代表品種で、西オーストラリア大学のジョン・グラッドストーン博士が1999年に産地を6つに区分するサブリージョン案を提案しました。

 

ジョン・グラッドストーン博士といえば、西オーストラリア州、特にマーガレット・リヴァーを思い浮かべましょう。

 

グレート・サザン

サザン(Southern)といいながら西オーストラリア州に所属するため、試験的にも狙われるポイントです。5つのサブリージョンがあります。ユーカリ原生林の土壌は「コーヒー・ロック」ともいわれるアイアンストーンで、鉄分を多く含むコーヒー豆のような丸い岩石が固まった土壌です。

 

スワン・ディストリクト

英国・ユーゴスラヴィア、イタリア移民によって、西オーストラリア州最初の産地として確立されました。この地域に所在するワイナリーの多くはマーガレット・リヴァーやグレート・サザンのブドウを用いるようになっているそうです。

 

その他、「ピール」「ジオグラッフ」など産地がありますが、まずは上述した産地をチェックして、余裕があればその他の産地も目を通すようにしましょう。

 

第43回小テスト:オーストラリア③ ヴィクトリア州、西オーストラリア州

 

第43回:オーストラリア③ ヴィクトリア州、西オーストラリア州

第43回:オーストラリア③ ヴィクトリア州、西オーストラリア州

 

最後に

 

今回でオーストラリアに関しては終了となります。次回のニュージーランドもオーストラリアと類似点も多いですので、セットでチェックするようにしましょう。繰り返しになりますが、ソムリエ・ワインエキスパート試験では全てを完璧に覚える必要がありません。重要産地から少しずつ問題を解きながらこなして、また余裕があれば帰ってくるような勉強方法がおススメです。

 

 

(参考)ソムリエフォーフリー

 

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