【ソムリエ・ワインエキスパート試験/対策問題】第45回:ポルトガル① 概論とワイン産地

※本ブログの問題は一般社団法人日本ソムリエ協会が発行している「日本ソムリエ協会教本(2020)」をもとにしています。

ソムリエ・ワインエキスパート試験対策

 

本記事では、ソムリエ・ワインエキスパート試験にて出題されそうな問題について小テスト形式でご紹介します。何度も問題を繰り返すことで、身についていくと思いますので、コツコツと一つずつクリアしていきましょう。また、選択肢に表示されている単語で、知らない単語などがあればそちらもチェックしておきましょう。

 

今回はポルトガルです。ポルトガルは今回の「①概論とワイン産地」、次回の「②ポートとマデイラ」という酒精強化ワインの回に分類しています。覚えるべきポイントを定めて効率的に覚えていきましょう。最後にはお馴染みの小テストを載せています。

 

ポルトガルのポイント

 

・まずは重要産地だけをチェックして、細かい部分は後回しに

・「ポートとマデイラ」という酒精強化ワインはしっかり覚える(次回やります)

 

一人当たりの魚介消費量が日本に次ぐ世界第6位米の消費量はヨーロッパ最多のポルトガル。酒精強化ワインの銘醸地としても有名で、ポートとマデイラはスペインのシェリーと合わせて世界三大酒精強化ワインと称されています。なお、魚介消費量が多いことから白ワインが多そうなイメージがありますが、白が約3割、赤・ロゼが約7割と白ワインの生産比率はそこまで高くありません。

 

また、世界のコルクの半分がポルトガルで生産されているそうです。

 

正直言うと、どの国もそうですが、特にポルトガルは教本でも非常に細かく紹介されていますので、全てを覚えようとするとかなり大変です。ポイントだけをまず覚えて余裕があれば細かい部分を覚えるようにしましょう。

 

歴史・ワイン法、今回ご紹介する重要産地はしっかりとチェックして答えられるようにすればまずは大丈夫です。

 

ポルトガルワインの歴史

 

ポルトガルワインの歴史は、紀元前600~500年頃フェニキア人によって始まりました。エンリケ航海王子主導による海外進出後は日本とも交易を行い、織田信長が好んで飲んだという「珍陀酒」はポルトガルの赤ワインで、ヴィーニョ・テントが珍陀に変わったと言われています。

 

1932年からはアントニオ・サラザールによる独裁体制・鎖国状態となった影響でワインは国内消費に留まり他国に遅れを取りましたが、その中で多くの固有品種が発達しました。1986年にEU加盟後は、ポルトガル復興政策としてワイン産業が投資を受け、品質が向上しています。

 

ポルトガルの主要ブドウ品種

 

前述したように、サラザールによる独裁体制・鎖国状態により、近隣諸国との交流が無くなった影響で、固有品種が非常に多くみられます。250種類を超える固有品種があり、1haあたりの固有品種数では世界最多です。また、伝統的に様々なブドウ品種をブレンドする傾向があります。(ヴィーニョ・ヴェルデのアルバリーニョ種やバイラーダのバガ種を除く)

 

白ブドウ

栽培面積トップは「フェルナォンピレス(マリアゴメス)」です。また、ヴィーニョ・ヴェルデで主に使用されるブドウ品種として「アルバリーニョ」があります。

 

黒ブドウ

栽培面積トップは「アラゴネス(ティンタ・ロリス、テンプラニーリョ)」で、スペインと同じですね。テンプラニーリョ系はシノニム(同一品種)問題が出題される可能性が高いので要注意です。ちなみに白・黒合わせてもこの品種がトップです。

 

また、単一品種として使用される品種として「バガ」があります。バイラーダ地方で広く栽培されています。

 

ポルトガルのワイン法

 

1754年にドウロはワイン産地として制定され、ポートとしては1756年に世界で初めての原産地呼称管理法が成立されています。世界初なのは要チェックです。

 

ポルトガル全体としては、1986年のEU加盟に伴いワイン法が整備され、2008年よりDOPまたはDOC(原産地呼称保護)、IGPまたはヴィーニョ・レジョナル(地理的表示保護)、ヴィーニョ(地理的表示なし)の3種類に分類されています。

 

また、レゼルヴァ(Reserva)というDOCワインに使われる呼称で、アルコール度数が地域の法定最低度数より0.5%以上高い、ガラス瓶に詰められている、官能検査を通過するなどの条件を満たしたワインに認められています。スペインのレゼルヴァとは違うので注意してください。

 

ポルトガルの全体像

 

前述したように、ポルトガル全ての産地を完璧に覚えるのは難しいので、まずは上記の産地について特徴を答えられるようにし、その後余裕があれば細かい部分をチェックするようにしましょう。

 

ポルトガルの主要ワイン産地

ヴィーニョ・ヴェルデ

スペインの国境となるミーニョ地方・ミーニョ川一帯に広がる地区で、白ワインが大半ですが赤・ロゼワインも生産されています。ブドウ品種はアルバリーニョやロウレイロが単一で使われる事が多いです。ヴェルデというのは「緑」や「若々しさ」という意味があります。なお、スペインのリアス・バイシャスの特徴を是非とも思い出してください。

 

ポート・ドウロ

ドウロ川流域に広がる産地で、同じ栽培地域ですが、酒精強化ワインのポート(次回ご紹介します)、スティルワインのドウロが生産されています。ドウロで生産されているテーブルワイン「バルカ・ヴェーリャ」は、幻のポルトガルワインと言われているそうです。

 

バイラーダ

ダォンに接していますが、特徴が全く異なります。85%が赤ワインで、赤ワインの主要品種は「バガ」という黒ブドウです。海洋性気候です。また、瓶内二次発酵のスパークリングワインも多く、国内生産量の65%がこの地区で生産されています。ダォンとセットで覚えましょう。

 

ダォン

バイラーダに接していますが、特徴が全く異なります。80%が赤ワインで、赤ワインの主要品種は「トゥリガナショナル」という黒ブドウです。大陸性気候です。バイラーダとセットで覚えましょう。

 

テージョ

テージョ川流域に広がる産地で、近年量から質へと転換している産地です。

 

セトゥーバル

DOCセトゥーバルとしては、モスカテル・デ・セトゥーバル(マスカット・オブ・アレキサンドリア)またはモスカテル・ロッショを67%以上含まなければいけません。上記の品種を85%以上含むワインはモスカテル・デ・セトゥーバル或いはモスカテル・ロッショとラベルに表記することができます。酒精強化ワインです。

 

第45回小テスト:ポルトガル① 概論とワイン産地

 

第45回:ポルトガル① 概論とワイン産地

第45回:ポルトガル① 概論とワイン産地

 

最後に

 

まずは、ポートとマデイラという酒精強化ワインを除くポルトガルの産地についてご紹介しました。次回は世界三大酒精強化ワインの2つ(ポートとマデイラ)をご紹介します。ポルトガルに関してはまず各産地の要点をおさえていきましょう。

 

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