【ソムリエ・ワインエキスパート試験/対策問題】第54回:オーストリア② オーストリアのワイン産地

※本ブログの問題は一般社団法人日本ソムリエ協会が発行している「日本ソムリエ協会教本(2020)」をもとにしています。

ソムリエ・ワインエキスパート試験対策

 

本記事では、ソムリエ・ワインエキスパート試験にて出題されそうな問題について小テスト形式でご紹介します。何度も問題を繰り返すことで、身についていくと思いますので、コツコツと一つずつクリアしていきましょう。また、選択肢に表示されている単語で、知らない単語などがあればそちらもチェックしておきましょう。

 

今回はオーストリアのワイン産地をご紹介していきます。まずは4つの州をおさえて、そこから各州のDACを覚えておきましょう。

 

オーストリアの全体像

 

オーストリアとセットで覚えておきたいのは隣国との関係です。オーストリアはイタリア、ドイツ、スイス、イタリア、スロヴェニア、ハンガリー、そしてチェコ、スロヴァキア、リヒテンシュタイン(ソムリエ教本非掲載国)に隣接しています。特に産地が近いスロヴェニアやハンガリーを勉強する際にはオーストリアと比較しても面白いかと思います。

 

オーストリアの全9連邦州のうち、産地は東端に集中しており、チェックすべき州は4州です。各州の特徴とDACを覚えていきましょう。

 

1.  ニーダーエスタライヒ州(=Lower Austria)

 

オーストリア東北部に位置し、栽培面積が全体の約6割(61%)を占める一大産地です。主要品種はグリューナー・ヴェルトリーナーで、この州の栽培面積の約半分(47%)を占めます。8つの限定的生産地域に分かれます。

 

ヴァッハウ

栽培比率は約半分がグリューナー・ヴェルトリーナーです。品質の高いワインを保護育成するために、「ヴィネア・ヴァッハウ・ノビリス・ディストリクテュス協会」を設立し、独自の品質基準を設定してKMW糖度によって3つの格付けを行っています。

 

スマラクト(エメラルド色のとかげ):シュペトレーゼ級のブドウから造る

フェーダーシュピール(鷹狩りの道具):カビネットに相当

シュタインフェーダー(きゃしゃな野草):クヴァリテーツヴァインに相当

 

シュタインフェーダーが最も軽いタイプの白ワインで、フェーダーシュピール、スマラクトとKMW糖度が上がってきます。ワインのラベルにこれらのイラストが描かれているのを見られた事があるかもしれません。

 

クレムスタールDAC

冷たく湿気を帯びたヴァインフィアテルからの風と暖かく乾燥したパノニア平原からの風の影響を受けます。

 

カンプタールDAC

クレムスタールDACと同じく、冷たく湿気を帯びたヴァインフィアテルからの風と暖かく乾燥したパノニア平原からの風の影響を受けます。

 

トライゼンタールDAC

グリューナー・ヴェルトリーナーが55%を占め、他のどの産地よりも高い比率です。

 

ヴァインフィアテルDAC

オーストリア最北に位置する最大の限定的生産地域です。しかもオーストリア最初のDACでもあります。47%がグリューナー・ヴェルトリーナーです。地図でみても圧倒的に大きいことがわかります。

 

2. ウィーン州

 

ウィーン州はヴィーナー・ゲミシュター・サッツDACを覚えましょう。

 

ウィーン(ヴィーナー・ゲミシュター・サッツDAC)

ウィーン市は経済的に意味をもつワイン生産を世界で唯一行っている首都と言われています。2013年にヴィーナー・ゲミシュター・サッツDACが認定されていますが、このDACは3つ以上の認定品種の混植・混醸というワインのスタイルに対して与えられている例外的なもので、限定的生産地域名のウィーンは併存している形になります。

 

3. ブルゲンラント州(=Vienna)

 

オーストリア全体の赤ワインのうち「約半分を生産する州」です。ニーダーエスタライヒ州とこのブルゲンラント州を合わせて全栽培面積の約9割(88.2%)を占めますので、オーストリアでも非常に重要な産地です。2001年に世界遺産に登録されたノイジードラーゼー(ノイジードル湖)に面しています。

 

ノイジードラーゼーDAC

主要品種は黒ブドウ品種の「ツヴァイゲルト」です。また、ザンクト・ラウレントに関してもオーストリア最高の産地と言われています。

 

ライタベルクDAC

DAC品種としては、赤がブラウフレンキッシュ、白がシャルドネ、ピノ・ブラン、グリューナー・ヴェルトリーナー、ノイブルガーです。

 

また、要注意ポイントとして、この地域には自由都市・ルストがあります。、ルストでは、トロッケンベーレンアウスレーゼが「アウスブルッフ(ルスター・アウスブルッフ」と呼ばれることが特徴です。

 

ロザリアDAC

2018年にDACとなった新しい地域です。かつてのノイジードラーゼー=ヒューゲルラントの一部、ライタベルクDACに含まれず、ライタベルクDACとミッテルブルゲンラントDACに挟まれた地域です。

 

ミッテルブルゲンラントDAC

ブラウフレンキッシュの代表的産地で、ブルゲンラント州で最初のDAC認定地域です。ブラウフレンキッシュ以外ではツヴァイゲルトも栽培されています。

 

アイゼンベルクDAC

最も小さい栽培面積のDACです。ブラウフレンキッシュの割合が最も高いですが、白ではヴェルシュリースリングという品種も多いです。

 

 

4. シュタイヤーマルク州(=Styria)

 

工業が盛んな地域で、州都グラーツはウィーンに次いでオーストリア第二の都市です。シュタイヤーマルク州の3つの産地は2018年ヴィンテージからDACになっています。

 

ヴルカンラント・シュタイヤーマルクDAC

様々な品種が植えられていますが、特に火成岩土壌に植えられたトラミーナー品種のワインが有名だそうです。

 

ズュートシュタイヤーマルクDAC

ソーヴィニヨン・ブラン、トラミーナー、ヴェルシュリースリングが成功している地域。特に現在ではソーヴィニヨン・ブランの産地として知られています。南部の畑では「オポック」という泥灰岩が目立ちます。

 

ヴェストシュタイヤーマルクDAC

ブラウアー・ヴィルトバッハー品種を早く収穫して、酸味を持つロゼワインに仕上げたシルヒャー」で有名な産地です。

 

第54回小テスト:オーストリア② オーストリアのワイン産地

 

第54回:オーストリア② オーストリアのワイン産地

第54回:オーストリア② オーストリアのワイン産地

 

最後に

 

オーストリアの産地をご紹介しました。前回の概論と合わせて問題を解きながら一つずつ着実に身につけていきましょう。また、今回は紹介できませんでしたが、オーストリアワインと料理の項目もソムリエ教本には記載されており、CBT(テストセンター)方式に移行してから出題されたりしていましたので余裕があればチェックしておきましょう。

 

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