【ソムリエ・ワインエキスパート試験/対策問題】第59回:ルーマニア

※本ブログの問題は一般社団法人日本ソムリエ協会が発行している「日本ソムリエ協会教本(2020)」をもとにしています。

ソムリエ・ワインエキスパート試験対策

 

本記事では、ソムリエ・ワインエキスパート試験にて出題されそうな問題について小テスト形式でご紹介します。何度も問題を繰り返すことで、身についていくと思いますので、コツコツと一つずつクリアしていきましょう。また、選択肢に表示されている単語で、知らない単語などがあればそちらもチェックしておきましょう。

 

今回はルーマニアです。ルーマニアは北緯44度から48度に位置しています。2007年にEUに加盟してから共産主義時代の経済的低迷から徐々に復活し、ワイン産業も拡大しているようです。

 

ルーマニアのポイント

 

・ブルガリア、モルドバなど周辺国とセットで頭に入れていく

・土着品種の特徴をみて品種が答えられるようにしておく

・ワイン法には目を通しておく

 

ブルガリアと同じく土着品種の宝庫であるルーマニア。ルーマニアに関しても土着品種に関してはチェックするようにしてください。モルドバ(モルドバ共和国)と共通のブドウ品種も出てきますのでモルドバとセットで覚えると効率的です。

 

なお、ブルガリアと同じく地方料理と食材は非常に厄介な部分です。これは時間があれば別途まとめて記事にしたいと思います。

 

ルーマニアワインの歴史

 

この地域では4000年前からワイン造りが行われてきたと言われています。ダキア時代にはワイン文化が人々の生活に密着していたと言われており、ダキア語由来のワイン用語もいくつかあるようです。

ストゥルーグレ=ブドウ、ブトュック=ブドウの木、ラヴァック=モストなど

 

15世紀頃からルーマニアの中でもコトナリ地方がワインの銘醸地と言われており、公主シュテファン・チェル・マーレの命で修道士達がワインを造っていました。

 

1944年からは共産主義時代が始まり、国営の「ヴィナルコール」を通じて行われます。※質より量の時代です。1989年チャウシェスク政権の崩壊後は国営の協同組合も廃止されました。2007年のEU加盟をきっかけにワイン法が見直され、高品質ワインへとシフトしているそうです。

 

ルーマニアの特徴的なブドウ品種

 

ルーマニアではメルロ、ヴェルシュリースリング、アリゴテなどの国際品種が栽培されていますが、チェックすべきは以下の土着品種です。特徴をみて答えられるようにしておきましょう。

 

フェテアスカ・アルバ

ルーマニア語で「白い乙女」。「フェテアスカ=乙女、アルバ=白い」です。ルーマニアとモルドバ共和国の土着品種として知られている古代品種です。

フェテアスカ・レガーラ

ルーマニア語で「高貴な乙女」。「フェテアスカ=乙女、レガーラ=高貴」です。フェテアスカ・アルバとモルドヴァ地方のフランクシャという品種との交配品種だと判明しました。霜やカビにも耐性があります。2017年の時点では最も多く栽培されている品種です。

グラサ・デ・コトナリ

コトナリ地方で最も重要な品種。「大粒」という意味だそうです。貴腐ブドウとしての栽培にも向いていて、そのワインは歴史的にもハンガリーのトカイと並び称されていたそうです。

タマヨアサ・ロマネアスカ

Muscat Blanc à Petit Grainsと同一品種で、約2000年前に古代ギリシャ人より黒海を通じて伝わった品種だと言われています。

ブスイオアカ・デ・ボホティン

ルーマニア語で「ブスイオアカ=バジル」という意味です。Muscat Blanc à Petit Grainsの突然変異から生まれたグリブドウ品種です。

バベアスカ・ネアグラ

ルーマニア語で「黒い貴婦人」。「バベアスカ=貴婦人、ネアグラ=黒い」です。モルドバ共和国では「ララ・ネアグラ」として知られています。国内で軽やかなワインとして楽しまれているそうです。

フェテアスカ・ネアグラ

ルーマニア語で「黒い乙女」。「フェテアスカ=乙女、ネアグラ=黒い」です。高品質ワインに向いているとして近年多くの生産者の間で注目されているそうです。モルドバ共和国の共通の土着品種です。

 

ルーマニアのワイン法

品質分類

EUの規則に準じており、以下のカテゴリ分けがされています。

DOCワイン(原産地呼称保護)

IGPワイン(地理的表示保護)

ヴァラエタルワイン

テーブルワイン

交雑種(ハイブリッド)ワイン

 

現在、33件のDOC、12件のIGPが登録されています。ヴィティス・ヴィニフェラ系のワインが66%ですが、その内のDOCワインは29%と3割程です。ちなみに、ヴァラエタルワインとはDOC、IGP以外で許可されているブドウ品種名が表示され、そのブドウ品種が85%以上使用されているワインです。

 

収穫時期を示す分類(DOCのみ)

DOC-CMD(完熟期に収穫されたブドウ)

DOC-CT(遅摘みブドウ)

DOC-CIB(貴腐ブドウ)

 

DOCのみ収穫時期を示す表示が認められています。個人的に、完熟はフランス語では「Mûr」だから「M」がついてる。遅摘みって「ヴァンダンジュ・タルティブ」ってドイツでやったからタルティブの「T」がついてる。それ以外が貴腐のCIBだなという、かなり適当な覚え方をしていました。

 

熟成期間による分類(DOCとIGP)

レゼルヴァ:樽熟成6ヵ月以上+瓶熟成6か月以上

ヴィン・デ・ヴィノテカ:樽熟成1年以上+瓶熟成4ヵ月以上

ヴィン・トゥナル:醸造された年に発売される若いワイン。新酒

 

Reserva(レゼルヴァ)は各国基準が異なっているので混同してしまいがちです。注意しましょう。

 

ルーマニアの全体像

 

ブルガリアと同じくワイン産地についてはソムリエ教本では出題されそうなキーワードが少ないので、問題にはしづらいかもしれません。ここも覚えるとすれば、「一番広い栽培地方がモルドバ共和国に近いデアルリレ・モルドヴェイ」と、「中央のボディシェル・トランシルヴァニエイが最も冷涼」というぐらいでしょうか?記憶力キャパシティと相談してご判断いただければと思います。

 

第59回小テスト:ルーマニア

 

第59回:ルーマニア

第59回:ルーマニア

 

最後に

 

東ヨーロッパの国々は覚えることはそこまで多くありませんが、土着品種など日本人には馴染みのない単語が多く出てきます。問題を解きながら一つずつ確実にこなしていきましょう。

 

World Wine Entertainment

※本ブログの問題は一般社団法人日本ソムリ […]…

 

おススメ関連記事

World Wine Entertainment

 

 

最新情報をお届けします