※本ブログの問題は一般社団法人日本ソムリエ協会が発行している「日本ソムリエ協会教本(2020)」をもとにしています。
ソムリエ・ワインエキスパート試験対策
本記事では、ソムリエ・ワインエキスパート試験にて出題されそうな問題について小テスト形式でご紹介します。何度も問題を繰り返すことで、身についていくと思いますので、コツコツと一つずつクリアしていきましょう。また、選択肢に表示されている単語で、知らない単語などがあればそちらもチェックしておきましょう。
今回はソーテルヌ・バルサック地方の格付けです。ソーテルヌとバルサックといえば、甘口白ワインの産地ですね。メドック、グラーヴ、サン・テミリオンと順番に格付けを覚えてきたらここはそんなに難しくはないはずです。是非とも確実に覚えていきましょう。
ソーテルヌとバルサック地区の概要
ボルドー市の南東、ガロンヌ川の左岸に位置するフランス甘口ワインが主に生産される産地です。北から①セロンス、②バルサック、③ソーテルヌの順で位置しており、バルサックとソーテルヌの間にはシロン川という川が流れています。(試験に出やすい川です)
また、対岸のガロンヌ川右岸にも甘口ワイン地区があり、北から①カディアック、②ルーピアック、③サン・クロワ・デュ・モンという産地が向かい合うように位置しております。合わせて覚えておきましょう。
ソーテルヌ・バルサックの格付けはメドックと同じ1855年、パリ万博がきっかけです。メドック地区は赤ワインの格付けでしたが、この地区は甘口ワインについて格付けが制定されました。
分類は3種類です。
①プルミエ・クリュ・シュペリュール(1銘柄)
②プルミエ・クリュ(11銘柄)
③ドゥジエム・クリュ(15銘柄)
覚えるべきは①と②。③は後回しで良いと思います。ちなみに、私は③に関しては「15銘柄あるんだな」と記憶して銘柄名は覚えておりません。このように、ソムリエ・ワインエキスパート試験は覚えるべきポイントを選択して覚えなければいけません。ご自身の記憶力キャパシティーと相談してご判断ください。
プルミエ・クリュ・シュペリュール(1銘柄)
・シャトー・ディケム (コミューン(村):ソーテルヌ)
ソーテルヌを代表とする超高級甘口ワインです。この銘柄だけ別格扱いで、プルミエ・クリュ・シュペリュールに格付けされています。ソーテルヌの中で最も標高の高い丘の頂上にあります。
プルミエ・クリュ(11銘柄)
・シャトー・ラ・トュール・ブランシュ(コミューン:ボンム [ソーテルヌ])
・シャトー・ラフォリ・ペラゲ(コミューン:ボンム [ソーテルヌ])
・シャトー・クロ・オー・ペラゲ(コミューン:ボンム [ソーテルヌ])
・シャトー・ド・レーヌ・ヴィニョー(コミューン:ボンム [ソーテルヌ])
・シャトー・ラボー・プロミ(コミューン:ボンム [ソーテルヌ])
・シャトー・シガラ・ラボー(コミューン:ボンム [ソーテルヌ])
・シャトー・スデュイロー(コミューン:プレニャック [ソーテルヌ])
・シャトー・ギロー(コミューン:ソーテルヌ)
・シャトー・リューセック(ファルグ:ソーテルヌ)
・シャトー・クーテ(コミューン:バルサック)
・シャトー・クリマンス(コミューン:バルサック)
試験的に狙われるのがコミューン(村)が「バルサック」の2銘柄です。全て覚えるのが難しい場合は2銘柄だけ覚えるというのも一つの判断かと思います。あとは、コミューンまで覚えるかですね。ちなみに、バルサックの2銘柄は、A.O.Cの名称として「バルサック」か或いは「ソーテルヌ」を名乗ることもできます。
ドゥジエム・クリュ(15銘柄)
ここは覚えるかどうか判断に迷うところです。私はプルミエ・クリュまで覚えて、もし試験に出た場合も4択ですので、「覚えているプルミエ・クリュの銘柄」を外す消去法作戦で対応すればいいかなと考えておりました。覚えたい場合はソムリエ教本をチェックしてください。
第6回小テスト:ボルドー・ソーテルヌとバルサックの格付け
第6回:ボルドー・ソーテルヌとバルサックの格付け
第6回:ボルドー・ソーテルヌとバルサックの格付け

最後に
ボルドー地方の格付けは、メドック、グラーヴ、サン・テミリオン、ソーテルヌ&バルサックで終了です。一次試験がテストセンターに移行されてからもこういった基本問題はやはり出題される傾向にあります。得点をもらえる部分ではありますのでしっかりと覚えていきましょう。
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