【ソムリエ・ワインエキスパート試験/対策問題】第64回:ルクセンブルク

※本ブログの問題は一般社団法人日本ソムリエ協会が発行している「日本ソムリエ協会教本(2020)」をもとにしています。

ソムリエ・ワインエキスパート試験対策

 

本記事では、ソムリエ・ワインエキスパート試験にて出題されそうな問題について小テスト形式でご紹介します。何度も問題を繰り返すことで、身についていくと思いますので、コツコツと一つずつクリアしていきましょう。また、選択肢に表示されている単語で、知らない単語などがあればそちらもチェックしておきましょう。

 

今回はルクセンブルクです。ルクセンブルクはフランスとドイツという2大ワイン産地に挟まれており、「フランスの質とドイツの量を兼ね揃えた美食の国」と言われています。人口100万人あたりのミシュラン星付きレストランの数は日本に次いで2番目に多いです。

 

ルクセンブルクのポイント

 

・ルクセンブルクワインの特徴(白ワイン多い、協同組合、GDPなど)

・ブドウ品種栽培面積トップ「リヴァネール」は出題される可能性高い?

・ワイン法(新格付け)は要チェック

 

ルクセンブルクは産地毎の特徴はかなりざっくりしか書かれておらず、どちらかというと「基本的な特徴」や「ワイン法」の方に出題されそうなキーワードが多い印象を受けます。また、どの国でもそうですが、ブドウ品種栽培面積トップだけはおさえておくようにしましょう。

 

ルクセンブルクワインの特徴

 

15年以上にわたり一人当たりのGDPは世界トップ、経済的にも世界トップレベルの豊かな国ですが農業が占める割合は1%しかありません。それでも、ルクセンブルク政府自ら自国内に5haのブドウ畑を所有し、「政府ドメーヌ」として海外にアピールしています。

 

ワイン産地はモーゼル川沿いの東部に集中しており、急斜面も多い事からブドウ栽培が手作業がメイン。(ドイツのモーゼルにも似ていますが、更に高価になるそうです)

 

緯度はシャンパーニュとほぼ同じでブドウ栽培の北限であるため、モーゼル川沿いで造られるワインの9割が白ワインです。中でも3割がスパークリングワインです。

 

ルクセンブルクには、OPVIと呼ばれる独立したワインメーカーが5社のほか、6つの醸造施設を持つ協同組合(ドメーヌ・ヴァンモーゼル)があります。協同組合はルクセンブルクワイン生産量の50%を占める最大の生産者です。

 

また、一人当たりのワイン消費量は2018年で45.2Lと世界トップ5に入るぐらい多いです。ただ、これはルクセンブルグの付加価値税が低いことから海外の買い物客が購入している事と昼間働く外国人の影響が大きいと言われています。

 

ルクセンブルクワインの歴史

 

モーゼル渓谷では古代ローマ時代からワイン造りが盛んでした。中世には赤ワイン用品種も栽培されてきましたが、19世紀から白ワイン用品種の栽培が本格化していきます。一時は栽培面積の9割が「エルブリング」という品種となり、輸出もされました。

 

1980年代以降はドイツと区別するために、「ルクセンブルク・モーゼル」やスパークリングワインの「クレマン・ド・ルクセンブルク」を確立します。

 

なお、ルクセンブルクには1886年にシャンパーニュ製法が伝えられており、シャンパーニュ地方で研鑽をつんだ醸造家「ジャン・ベルナール=マッサール」も1921年に醸造所を創設、ベルギー市場への輸出で成功しました。ルクセンブルクの高品質スパークリングワインが国際的に定着するきっかけとなりました。

 

ルクセンブルクの特徴的なブドウ品種

 

ルクセンブルクのスティルワインは、伝統的に単一品種で造られます(他にもそういう国がありましたよね。どこだったでようか?)

 

栽培面積トップの品種は「リヴァネール」で、23%のシェアを持ちます。次いで、2位「ピノ・グリ」、3位「オーセロワ」と続きます。

 

ルクセンブルクは歴史的に白ワインの生産が盛んでしたが、温暖化の影響もあり「ピノ・ノワール」の生産量、品質が向上しているようです。

 

ルクセンブルクのワイン法

AOP

ルクセンブルクでは2015年に新AOPを導入し、これまでの官能試験によるポイント評価制(スロヴェニアやクロアチアがそうでしたね・・・)から生産地と収穫高による格付けに移行しました。最大収穫高100 hL/ha (リヴァネールとエルブリングは115 hL/ha)を守ったワインを「AOP」と認定しています。

 

新格付けは以下の通りです。

コート ドゥ(Côtes de)

調和のとれた日常ワイン。

コトー ドゥ(Coteaux de)

グレーヴェンマッハー地区の貝殻石灰質か、レーミッヒ地区の粘土質泥灰岩のコイパーの特徴が表現された優良な畑のワイン。手作業による収穫。

リューディ(Lieu-dit)

最上の畑のワイン。手作業で収穫。収量は最大75 hL/ha。「プルミエ・クリュ」「グラン・プルミエ・クリュ」の格付けも併記可能。

 

スパークリングワイン

スパークリングワインに関しては、1991年に制定されたクレマン・ド・ルクセンブルクの品質基準を踏襲しています。

 

手作業による収穫、全房圧縮

・搾汁は150kgのブドウから100Lまで

瓶内二次発酵

最低9ヶ月の瓶内熟成

→2016年ヴィンテージより瓶内熟成が24ヶ月(2年)以上のものに「ミレジメ」呼称使用可

・デゴルジュマンによる澱の除去

・二酸化硫黄含有量上限は150mg/L、残糖量50g/L以下

 

認知向上の取り組み

また、ルクセンブルクワインの認知向上に向け、2021年からAOPワインとクレマン・ド・ルクセンブルクに新しいロゴとキャップを義務付けることになりました。2019年から徐々に導入がはじまっています。

 

ルクセンブルクの全体像

 

ルクセンブルクに関しては、産地名を覚えるというよりは、「ルクセンブルクの東部、モーゼル川沿いにワイン産地が広がっている」、「北部と南部の土壌には違いがある」という事を覚えておけばいいのではないでしょうか。

 

第64回小テスト:ルクセンブルク

 

第64回:ルクセンブルク

第64回:ルクセンブルク

 

最後に

 

ドイツとフランスに挟まれた小国ながら、一人当たりのGDPやワイン消費量も多いなどソムリエ・ワインエキスパート試験で出題されそうなキーワードも多いですね。ただ覚える量としてはそこまで多くはないかと思いますので繰り返し問題を解きながら覚えるようにしましょう。

 

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