【ソムリエ・ワインエキスパート試験/対策問題】第67回:日本② 日本のワイン産地1(山梨、長野)

※本ブログの問題は一般社団法人日本ソムリエ協会が発行している「日本ソムリエ協会教本(2020)」をもとにしています。

ソムリエ・ワインエキスパート試験対策

 

本記事では、ソムリエ・ワインエキスパート試験にて出題されそうな問題について小テスト形式でご紹介します。何度も問題を繰り返すことで、身についていくと思いますので、コツコツと一つずつクリアしていきましょう。また、選択肢に表示されている単語で、知らない単語などがあればそちらもチェックしておきましょう。

 

今回から日本のワイン産地を見ていきましょう。まずは、山梨と長野です。いつものように最後には小テストを準備していますので、問題を解きながら少しずつ覚えていきましょう。

 

1.山梨(生産量1位)

概要

現在、ワイン生産量とワイナリー数どちらもトップなのが山梨県です。実働ワイナリー数では全国の約3割が山梨県にあります。2017年時点でワイナリーは82軒です。2013年には「山梨」として地理的表示制度認定(GI)を受けました。

 

ブドウ品種

日本ワインの最多品種は「甲州」、2位は「マスカット・ベーリーA」です。甲州は前回に詳しくご紹介しましたが、山梨県を代表する白ブドウです。

 

歴史

1874年に、「山田宥教」と「詫間憲久」が甲府でワイン造りをはじめ、1877年に初の民間会社である「祝村葡萄酒醸造株式会社(大日本山梨葡萄酒会社)」が設立されました。※前回の概論でもご紹介しました。高野正誠と土屋助次郎(のちの龍憲)が渡仏、ブドウ栽培とワイン醸造を学びます。帰国後、二人は宮崎光太郎とともにワイン醸造を開始します。この会社の流れを引くのが「シャトー・メルシャン」と「まるき葡萄酒」です。

 

1885年にはアメリカから「デラウェア」という品種が持ち込まれて「奥野田村」で栽培が開始されます。1926年にはワイナリーが319軒、1939年には3694軒という最高軒数に到達します。第二次世界大戦末期にはソナーの原料として酒石を確保するためにワイン増産が奨励されましたが、ワイナリーは強制統合で激減しました。

 

戦後、1985年のジエチレングリコール混入事件やバブル崩壊でワイン生産は停滞しますが、その後は増加していきます。2008年には、北杜市が日本初のワイン特区「北杜市地域活性化特区」に認定されます。

 

2009年には甲州ワインの認知度向上のため「Koshu of Japan」が発足し、ロンドンでPR活動を続けています。2010年には甲州市が「甲州市原産地呼称ワイン制度」を制定、全国初の審査部会による認証制度を実現させました。

 

産地

 

山梨県は、大きく分けて4つの産地に分類する事ができます。特に、1.甲府盆地東部と3.の甲府盆地北西部はチェックしておきましょう。また、ソムリエ教本ではワイナリー一覧が地図と共に記載されています。余裕があれば、どの市町村(地域)にどのワイナリーがあるのかある程度イメージできればいいのですが。これはかなり大変なのでまずは全体から把握しましょう。

 

2.長野(生産量2位)

概論

2013年に発表した「信州ワインバレー構想」のもと、ヨーロッパのようにブドウ栽培からワイン醸造までを行う小規模ワイナリーが年々増えており、2018年にはワイナリーが40軒を超えているそうです。ソムリエ教本でも日本のワイン造りにおいてもっとも活気のある県だと紹介されています。

 

ブドウ品種

日本では珍しく、赤ワイン用品種の割合が高い事が特徴です(57.1% : 2017年)。赤ワイン用品種トップが「コンコード」(全体でも1位)、白ワイン用品種トップが「ナイアガラ」で2品種で長野県の約6割を占めます。なお、ヴィニフェラ種の生産も多く、メルロ、シャルドネ、ソーヴィニヨンブランの生産数量は長野県がトップです。

 

歴史

1872年、百瀬二郎が松本県を通じて山ぶどうによるワイン造りの許可を大蔵省に願い出ます。これが日本初のワイン醸造に関する願書になるそうです(が結局その時は許可は下りなかったそうです)。ブドウ栽培自体は江戸時代から甲州ブドウが育てられていたらしく、1900年前後には善光寺ブドウ」の名で「竜眼」が栽培されるようになりました。

 

欧米系ブドウは1879年山辺村の豊島新三郎が県から苗木を得て自宅で栽培したのが始まりとされています。その後、新三郎の養子である理喜司桔梗ヶ原の赤松林を開墾してブドウ栽培を始めます。これにより、コンコードが桔梗ヶ原の主要品種となります。1902年に理喜司は「信濃殖産会社」を創立して本格的なワイン醸造を開始しました。

 

1970年代半ば、大手メーカー2社が桔梗ヶ原の農家とメルロの買い取りの契約を結び、メルロの本格的栽培がスタートします。その後、「リュブリアーナ国際ワインコンクール」でメルシャンのワインが大金賞を受賞する事で桔梗ヶ原のメルロ栽培面積が増加していきます。

 

ワイン特区として、東御市(2008年)、高山村(2011年)、坂城町(2013年)、山形村(2014年)、塩尻市(2014年)、上田市(2014年)、小諸市(2015年)、松川町(2016年)、下條村(2016年)が認定されています。また、2015年には千曲川ワインバレーの8市町村(上田市、小諸市、千曲市、東御市、立科町、青木村、長和町、坂城町)が広域で特区の認定を受けました。※市町村ごとの特区認定は取り消し

 

地域振興のため、2002年「長野県原産地呼称管理制度」創設、2016年には長野県庁に「日本酒ワイン振興室」が設置されました。

 

産地

 

山梨県と同様、どの地域にどの市町村が含まれているかはチェックしておくといいかもしれません。山梨県は甲州でしたが、長野県はコンコードとナイアガラが多く、近年ではヨーロッパ系(ヴィティス・ヴィニフェラ種)が増加しているという事ですね。

 

第67回小テスト:日本② 日本のワイン産地1(山梨、長野)

 

第67回:日本② 日本のワイン産地1(山梨、長野)

第67回:日本② 日本のワイン産地1(山梨、長野)

 

最後に

 

今回は生産量トップ2の山梨県と長野県についてご紹介しました。次回は、北海道、山形、岩手についてまとめたいと思います。日本ソムリエ協会も日本ワイン普及の為に尽力されていますし、我々も応援していきたいですね。勉強しながら、ご興味を持ったワイナリーのワインを是非試してみましょう。

 

 

(参考)ソムリエフォーフリー

 

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