【ソムリエ・ワインエキスパート試験/対策問題】第68回:日本③ 日本のワイン産地2(北海道、山形、岩手)

※本ブログの問題は一般社団法人日本ソムリエ協会が発行している「日本ソムリエ協会教本(2020)」をもとにしています。

ソムリエ・ワインエキスパート試験対策

 

本記事では、ソムリエ・ワインエキスパート試験にて出題されそうな問題について小テスト形式でご紹介します。何度も問題を繰り返すことで、身についていくと思いますので、コツコツと一つずつクリアしていきましょう。また、選択肢に表示されている単語で、知らない単語などがあればそちらもチェックしておきましょう。

 

今回は北海道、山形、岩手といった日本でも北に位置する産地をご紹介します。日本ではほぼ全ての都道府県でブドウ栽培・ワイン醸造が行われております。前回ご紹介した山梨、長野とはまた違った特徴がみられますので、一つずつ覚えるようにしましょう。

 

3.北海道(生産量3位)

概要

ソムリエ教本では、「長野県と並ぶ活気のある土地である」とご紹介されています。北海道のワインは欧・中東系品種(ヴィティス・ヴィニフェラ種)のワインが多く、日本では異例の欧・中東系品種専業のブドウ栽培農家が数軒あるのも特徴です。※逆にいうと、北海道ではワイン用ブドウのみでも生計が立つということですね。

 

小規模ワイナリーの自社畑率も本州に比べて高く、フランスでいう「ドメーヌ型ワイナリー」も多いです。これは本州よりも安価で土地を入手する事ができる事も要因の一つです。

 

また、2018年には「北海道」が地理的表示として指定されました(2013年山梨に次いで2番目)。

 

ブドウ品種

受入数量最多が「ナイアガラ」、2位は赤用品種の「キャンベル・アーリー」です。冷涼な気候を反映して、ドイツ系の白用品種が多いことが特徴です。ケルナー、ミュラー・トルガウ、バッカスなどのドイツ系白品種は国内の大半を北海道が占めます。

 

北海道特有の品種としては、池田町ぶどう・ぶどう酒研究所が開発した赤用品種の「山幸」と「清舞」があります。ヤマブドウと清見(きよみ)を交配して開発した耐寒性に優れた品種です。

 

歴史

北海道で初めてワインが造られたのは1876年と、山梨県と同じぐらいの早さです。札幌に設立された「開拓使麦酒醸造所」の一画にある「開拓使葡萄酒醸造所」でヤマブドウのワインが醸造されていたそうです。また、開拓使の顧問をしていたルイス・ベーマーによってピノ・ノワール、ピノ・ブランなどの欧・中東系品種が日本に持ち込まれていた事が記録として残っています。

 

その後、半世紀ほど中断しますが、1963年に十勝地方・池田町町長の丸谷金保によってワイン造りが行われます。その後欧・中東系品種のワイン造りを再開、1984年に余市町でも本格的な栽培が始まります。日本の一大欧・中東系品種の産地の基盤はこの時代に築き上げられます。

 

2000年以降は日本ワインブームを受けて各地でワイナリーが設立されはじめ、現在では北海道の広い範囲でワイン造りが行われています。

 

産地

 

北海道のワイン用ブドウ産地としては後志(しりべし)地方と空知(そらち)地方の2つをチェックしておいてください。現在は後志地方が栽培面積・収穫量共に道内1位です。ワイナリーはこれらの地方以外にも道内の様々な場所に設立されています。

 

4.山形(生産量4位)

概要

古くから果樹栽培が盛んであり、ワイン醸造も山梨県に遅れること10数年後の明治中期には始まっていました。北海道や長野県と比較すると大きなワイナリー数の増加はありませんが、ここ数年の日本のワイン産業の影響を受け始めています。

 

ブドウ品種

日本ワインの原料として最多なのは「デラウェア」です。デラウェアの栽培面積は山形県が全国1位です。※デラウェアといえば山形県 赤用品種では、「マスカット・ベーリーA」で、山梨県に次いで2番目に多いです。

 

また、ワイン用ブドウは県外のワイナリーに使われる傾向があり、生産量の36.4%を占め、全国で最も多いです。また、山形県でも白用品種の方が多いです。

 

歴史

山形県では明治中期にワイン造りが始まりました。1873年には県の官業畑が高畠町に開かれて、ヴィニフェラ種やアメリカ系品種のブドウ栽培が始まりました。1887年、赤湯町で酒井彌惣(やそう)らが、コンコードなどの棚栽培を始めました。酒井彌惣によって設立された酒井ワイナリーは現在東北最古のワイナリーとなっています。

 

それまでは甲州やコンコードなどのブドウが栽培されていましたが、1916年から発生したフィロキセラ被害によって打撃を受け、それを機に保存性に優れたデラウェアに切り替わっていきました。また、屋代村の高橋利義が川上善兵衛からマスカットベーリーAやブラック・クイーンを譲り受けます。この頃植え付けたと思われるマスカットベーリーAの古木が赤湯町の須藤ぶどう園と上山市のタケダワイナリーに残っています。特にタケダワイナリーでは古木単独のワインも造られており、日本随一の古木のブドウのワインとなっています。70年代以降もタケダワイナリーは独自に欧・中東系品種(ヴィニフェラ種)の苗木を入手して栽培を行うなど、上山市のワイン造りを先導しました。

 

16年に上山市が「かみのやまワイン特区」を取得、南陽市も「ぶどうの里なんよう」としてワイン特区を取得しています。上山のシャルドネで造られたスパークリングワインは洞爺湖サミットでも使われました。

 

産地

 

山形のブドウ栽培地区としては3つの地域(庄内地域、村山地域、置賜地域)に分類されます。だいたいどの辺りにあるのかという場所と赤字の部分はチェックしておきましょう。

 

5.岩手(生産量5位)

概要

気候は日本各地のブドウ栽培地の中では冷涼です。1960年代に花巻市大迫町でワイナリーが設立され、本格的なワイン造りが始まります。

 

ブドウ品種

受入数量としては「キャンベル・アーリー」がトップです。また、岩手県で開発された「リースリング・リオン(甲州三尺×リースリング)」も多く、日本全体の95%以上が岩手県で栽培されています。

 

歴史

もともと明治以前にもヤマブドウを発酵させて酒として飲まれていたそうですが、本格的なワイン造りは戦後に始まります。初代民選の国分謙吉県知事が、「北上山地一帯がフランスのボルドー地方に似ている」という説のもとブドウ栽培を奨励します。

 

1962年には、県内初の本格的なワイナリーが大迫町(今は花巻市大迫町)に設立されました。ワイン用ブドウ品種の検討・栽培も本格的に始まり、県を代表する品種でもあるリースリング・リオンも開発されました。

 

産地

現在10軒のワイナリーがあり、北上川流域に5軒あります。中でも、花巻市には3軒のワイナリーがあり、リースリング・リオンの栽培が盛んです。

 

 

第68回小テスト:日本③ 日本のワイン産地2(北海道、山形、岩手)

 

第68回:日本③ 日本のワイン産地2(北海道、山形、岩手)

第68回:日本③ 日本のワイン産地2(北海道、山形、岩手)

 

最後に

 

今回は北海道と東北地方(山形、岩手)についてまとめました。各都道府県で栽培されているブドウの種類など特徴が分かれていますね。問題を解きながら一つずつ覚えていきましょう。

 

 

 

(参考)ソムリエフォーフリー

 

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