【ソムリエ・ワインエキスパート試験/対策問題】第8回:フランス・ロワール地方

※本ブログの問題は一般社団法人日本ソムリエ協会が発行している「日本ソムリエ協会教本(2018)」をもとにしています。最新の情報は最新のソムリエ教本をご確認ください。

ソムリエ・ワインエキスパート試験対策

 

本記事では、ソムリエ・ワインエキスパート試験にて出題されそうな問題について小テスト形式でご紹介します。何度も問題を繰り返すことで、身についていくと思いますので、コツコツと一つずつクリアしていきましょう。また、選択肢に表示されている単語で、知らない単語などがあればそちらもチェックしておきましょう。

 

今回はフランスロワール地方です。フランス北部のロワール川(全長約1000km)に沿った非常に広大な地域ですが、4つの地区ごとにブドウ品種を中心に覚えていけばそこまで複雑ではないですので、地道に覚えていきましょう。

 

 

スポンサーリンク

ロワールのポイント

 

ロワールで主に出題されるポイントは以下の2点ではないでしょうか。

4つの地区ごとに主なブドウ品種とAOC(生産色)を覚える。

例外(その地区では珍しい)のAOCを覚える

 

特に、その地区では珍しいブドウ品種を利用したAOCは試験でも狙われるポイントですので、必ず押さえておくようにしましょう。

 

スポンサーリンク

ロワールの4つの地区と主なブドウ品種

 

ロワール地方は西(海側)から以下の地方に分類されます。各地区の主なブドウ品種をまずおさえましょう。ここを整理させておけば、それ以外のブドウ品種を用いたAOCも覚えやすくなります。

1.ペイ・ナンテ地区

主なブドウ品種(赤):

主なブドウ品種(白):ミュスカデ

 

この地区はとりあえず「ミュスカデ」だけ覚えましょう。この地区にはミュスカデを利用した4つのAOCが存在します。AOCは通常地名から名付けられる事が多いですが、ミュスカデはブドウ品種がAOC名になっているという珍しいAOCです。こちらは後で紹介しますね。

 

なお、AOCミュスカデは、シュールリーという製法を利用することが多いです。収穫翌年の3月1日まで、醗酵中に発生した澱をそのまま残しておくことで、澱由来の複雑味、旨味をワイン中に引き出す製法です。ミュスカデや日本の甲州といった品種はブドウ自体の特徴がそこまで強くないため、旨味を引き出すために行われます。

 

2.アンジュー・ソーミュール地区

主なブドウ品種(赤):カベルネフラン

主なブドウ品種(白):シュナン

 

ペイ・ナンテ地区はミュスカデ一辺倒だったのに対し、赤ワインはカベルネフラン、白ワインはシュナン(ピノー・ド・ラ・ロワール)を用いたワインがつくられます。この代表品種をそれぞれ覚えましょう。※以前は「シュナンブラン」という表記でしたが、今はソムリエ教本では「シュナン」という表記になっているので本ブログでは「シュナン」としています。

 

なお、後程紹介しますがこの地区では甘口ワイン・甘口のロゼワインがつくられます。こちらは上記ブドウ品種以外という事で覚えるようにしましょう。

 

3.トゥーレーヌ地区

主なブドウ品種(赤):カベルネフラン(+α ピノノワール)

主なブドウ品種(白):シュナン(+α ソーヴィニヨンブラン)

 

基本的には、アンジュ・ソーミュール地区に引き続き、カベルネフランとシュナンが主に使われるAOCが多いのですが、東に行くにしたがって、ピノノワールやソーヴィニヨンブランといった「サントル・ニヴェルネ地区」の主なブドウ品種を使用したAOCが登場します。

 

4.サントル・ニヴェルネ地区

主なブドウ品種(赤):ピノノワール

主なブドウ品種(白):ソーヴィニヨンブラン

 

サントル・ニヴェルネ地区まで行くと、ブルゴーニュ地区にも近くなりますので、赤ワインはピノノワールが使用されるAOCが多いです。また、白ワインはソーヴィニヨンブランが使われることが多いですね。

 

スポンサーリンク

1.ペイ・ナンテ地区

 

ペイ・ナンテ地区は、まず「4つのミュスカデの名前がつくAOC」が存在するということを覚えましょう。ミュスカデからつくられるのは全て白ワインです

主なブドウ品種(ミュスカデ)を利用したAOC

 

・ミュスカデ

・ミュスカデ・ド・セーヴル・エ・メーヌ(ペイ・ナンテ地区最大のAOC)

・ミュスカデ・コトー・ド・ラ・ロワール

・ミュスカデ・コート・ド・グランリュー

 

この地域は、ほぼ「ミュスカデ」からつくられる「AOCミュスカデ」しか出題されないのかな?と思います。特に「最大」というのは試験に出題されるので要チェックです。

 

主なブドウ品種以外のAOC

・グロ・ブラン・デュ・ペイ・ナンテ(白)

→フォル・ブランシュ(グロ・ブラン)というブドウ品種からつくられるAOCです。ブランとあるので白だけですね。

 

・フィエフ・ヴァンデアン(赤、ロゼ、白)

→2011年にVDQSからAOCに昇格。地域と生産色だけ覚える程度で。

 

・コトー・ダンスニ(赤・ロゼ・白)

→2011年にVDQSからAOCに昇格。赤はガメイ。白はピノ・グリから造られる半甘口。地域と生産色だけ覚える程度で。

 

ミュスカデ以外のAOCは3種です。これらは余裕があればで結構です。ちなみに私は「なんとなく」覚えただけでした。

 

スポンサーリンク

2.アンジュ・ソーミュール地区

 

アンジュ・ソーミュール地区では、生産色やブドウ品種の他に、貴腐ワイン(甘口ワイン)かどうかも試験に問われます。注意しましょう。

 

主なブドウ品種を利用したAOC

カベルネ・フラン、シュナンを利用したAOC

・アンジュー(赤、白)

→白はシュナン主体、赤はカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フラン主体

 

・アンジュー・ヴィラージュ、アンジュー・ヴィラージュ・ブリサック(赤のみ)

 

・ソミュール(赤、白)、ソミュール・シャンピニィ(赤)、ソミュール・ムスー(白・ロゼ)

 

・サヴニエール(白)、サヴニエール・ロッシュ・オー・モワンヌ(白)、クーレ・ド・セラン(白)

白甘口ワインの代表的な4種

・コトー・デュ・レイヨン

・コトー・デュ・レイヨン・プルミエ・クリュ・ショーム

・カール・ド・ショーム・グラン・クリュ

・ボンヌゾー

 

この4種は試験によく出題されるポイントです。ロワール川の支流であるレイヨン川流域でシュナン(ピノー・ド・ラ・ロワール)から甘口の白ワインがつくられます。

 

それ以外のブドウ品種を利用したAOC

・アンジュー・ガメイ(赤のみ)

→ガメイのみで造られた赤ワイン

 

ロゼで特徴的な3種のAOC

・ロゼ・ダンジュー(ロゼのみ、半甘口)

→ブドウ品種はグロロー。珍しいので出題される事が多いです。

 

・カベルネ・ダンジュー(ロゼのみ、半甘口)

→ブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フラン

 

・ロゼ・ド・ロワール(ロゼのみ、辛口)

 

 

スポンサーリンク

3.トゥーレーヌ地区

 

トューレーヌ地区はブドウ品種と生産色をしっかり覚えておけば特に問題ないかと思います。

主なブドウ品種を利用したAOC

カベルネフラン、シュナンを利用したAOC

・トューレーヌ(赤、白、ロゼ、スパークリング)

→ブドウ品種も場所により異なるため多様なワインを生み出す。赤・ガメイ100%のワインは、トューレーヌ・ガメイを名乗る。

 

・ブルグイユ(赤、ロゼ)、サン・二コラ・ド・ブルグイユ(赤、ロゼ)、シノン(赤、ロゼ、白)

→赤、ロゼはカベルネフラン主体で、シノンのみ少量だがシュナンの白がつくられる。

 

・ヴーヴレ(白、スパークリング)、モンルイ・シュール・ロワール(白、スパークリング)

→シュナン100%で造られる白ワインの産地

それ以外のブドウ品種を利用したAOC

・クール・シュヴェルニィ(白)

→ブドウ品種がロモランタン。珍しいので出題されやすい。

 

・シュヴェルニィ(赤・ロぜ・白)

→赤はピノノワール、白はソービニヨンブラン主体という、サントル・ニヴェルネ地区寄りのブドウ品種。

 

・ヴァランセ(赤、ロゼ、白)

→赤はガメイ、ピノノワール、白はソーヴィニヨンブラン主体。

 

 

スポンサーリンク

4.サントル・ニヴェルネ地区

 

サントル・ニヴェルネ地区は生産色をチェックしておきましょう。

 

主なブドウ品種を利用したAOC

ピノノワール、ソーヴィニヨンブランを利用したAOC

・サンセール(赤、ロゼ、白)

 

・プイイ・フュメ(白のみ)

→日本でも流通している有名なAOCワイン。ブルゴーニュ地方の「プイイ・フュッセ」と間違えないようにしましょう。

 

・ムヌトュー・サロン(赤、ロゼ、白)

 

・カンシー(白)

 

・ルイイ(赤、ロゼ、白)

 

 

スポンサーリンク

第8回小テスト:フランス・ロワール地方

 

スポンサーリンク

第8回:フランス・ロワール地方

第8回:フランス・ロワール地方

 

スポンサーリンク

最後に

 

ボルドー地方をしっかり覚えた方は、ロワール地方はそこまで難しくないはずです。まずは4つの地区で大まかな内容を覚えて、細部をつめていきましょう。

 

ちなみに、日本にはロワールのワインはそこまで入って来ていないですが、ミュスカデなどロワールならではの素晴らしいワインがありますので、ワインショップを訪問した時は是非とも覚えた知識を生かしていきましょう。

 

(参考)ソムリエ・フォー・フリー ロワール回

 

おススメ関連記事

World Wine Entertainment

 

スポンサーリンク

 

最新情報をお届けします